誰かの幸せを願えることが幸せ
自分の幸せを願うことだけでなく誰かの幸せを願えることが一番の幸せだ。
そう実感したLES WORLDのTHE ONEミュージカル。あれは本当に奇跡だった。きっともうこの機会は二度とないだろう。何百人ものお客さんの暖かい歓声と拍手。キャストたちの表情。そして子供たちのきらきらした笑顔。
様々なバックグラウンドを背負った子供たちがここ日本に集まって同じご飯を食べて同じところで寝て、同じ曲を歌う。その曲は”私たちは一つ”を意味する歌。こんな奇跡があるのだろうか。幸せがあるのだろうか・・・
カンボジア、ザンビア、モザンビーク、タイ、ネパール、インドの孤児院から集まった子供たち。ビザやパスポートも取れるか危うかった子供たちもいた。様々な困難を乗り越えて日本に来てくれた子供たちと過ごした一週間はかけがえのない幸せな毎日だった。
私がこのミュージカル期間中に学んだことは少なかった。ミュージカルのことや歌、ダンス、子供たちとの接し方。知識として得たものはそう多くはなかった。代わりに色んな感情や表現、そしてある考えを、私のこれからの軸となるであろうとてもとても大きな考え方を得られた。
「国を越えた繋がりは誰かの幸せを願えるきっかけになる」ということ。
彼らは家族のことだったり自分の生い立ちに対して悲しい感情を抱いている子が多かった。でも彼らはそんな環境下でもめげずに、逆境を乗り越え、日本に来て何百人のお客さんの前でパフォーマンスをしたのだ。そんな彼らの姿を目の当たりにして、この子たちが何十年先もずっとずっと幸せであるように願わざるをえなかった。
ザンビアからきたケネディの言葉が今も頭にこびりついてる。
「希望を捨てない、ポジティブでいることを忘れない」
小さなことでも不幸だと思ってしまう癖がある私にとって、私よりも何倍も壮絶な環境で生き抜いてきた彼の言葉は胸に刺さりまくった。
自己嫌悪の癖をつけることによって自分が傷つかないように生きてきた自分は、この考え方をすっかり忘れていた。ものすごく恵まれている環境にいるのに勝手に自分を不幸にしていたんだなあ。
"We are THE ONE"
このフレーズを何回も何回も口にして、本当に世界は、私たち人間は一つになれる気がした。この空間が世界中に広がれば一つになれる。
私は世界を変える力もないし、貧困の連鎖を止める方法も今は思いつかない。でも一つだけ確実に言えることは、THE ONEでであったLES WORLDのみんな、クルー、キャストたち、そして子供たちが永遠に幸せであってほしいとずっと願えるということ。
この繋がりがもっと広がれば、みんながお互いの幸せを願う。
そんな世界が来たらいいのに。
本当にみんなずっと幸せであってほしい。様々な困難が降りかかっても幸せでいることを忘れないでほしい。そう思える自分もすごく満たされて幸せ。
奇跡を目の当たりにしたあの瞬間、あの時の感情、みんなの顔。永遠に忘れない、忘れたくない。。。。。
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