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アヤシイ訪問者
今夜は、鍋奉行になるきこぺんアロハです。
実家に無事に着いた日の夕方、ピンポーンと鳴ったので玄関に出ると見知らぬ人が立っていた。ID のようなものを首から下げていて「この近所で今不用品の買取中です。」と言う。
そういう類の電話は良くあったが実際にやってくるとは。でも車ではなく歩いて来たようだ。こんな田舎にしかも買い取った不用品はどうやって持ち帰る?仲間はいないのか?なんで一人?頭の中が不信感でいっぱいになり無愛想に「ケッコウデース」と大きな声でお断りしてドアを閉めた。
ご近所に用事があったが20分ほど外へは出ずにいた。夕方5時を過ぎると真っ暗になるので意を決してご近所へ挨拶に行った。途中でおばあちゃん達がキョロキョロしていて人を探しているようだったので声をかける。
私が「さっき不用品買取って人が来ませんでした?」と言うと一人のおばあちゃんが「そうそう靴の片方だけでも300円で買い取りするとか聞いてうちの倉庫を見せたんだけど。いろいろ持って行ってもらうのにどんな車で来てるのか聞こうと思って。いつのまにかその人いなくったから探してるのよ。」えええ!倉庫見せた?それアカンのでは思いつつ「ちょっと怪しいから家に帰って鍵して下さい。」と言うと「そうなの。じゃあ帰るわ。」と諦めてくれたようだが倉庫を見知らぬ人に見せちゃったおばあちゃんは、幸い同じ敷地内に息子さんも住んでいるはずだ。倉庫を見せたのは、心配だがとりあえず家にはあげず無事なようでよかった。おばあちゃん達を見送って私は、挨拶したいお家に向かった。
その途中、さっき訪問して来た人とすれ違った。目を合わせないように足早に歩いた。一人で歩いて回っていてやっぱりおかしい。あたりを見渡すと車が一台遠くに停まっている。しかもその車時折ライトをパッシングしてる。訪問者も車も犯罪行為はこの段階では、犯していないけれど気になったので翌日警察に電話をした。目撃情報を丁寧に聞き取ってもらい今後の対処法も教えてもらった。
別のご近所さんと話すとそういえば最近見慣れない車が1時間ほどこの辺りをウロウロしてたらしい。しばらくしたら赤色灯も見えてきっと誰かが通報したらしい。通行量が少ない地域なので皆さん見慣れない車や訪問者には敏感だ。警察の方にも不審な時は、すぐ電話下さいと言われた。
父にもドアの施錠をしっかりするよう伝える。私が子供の頃からあまり景色が変わっていない長閑な場所。いろんな人に情報を共有しておこう。