完璧を求めるな!有名なプロダクトのDay1を知り、安心するための記事
世の中には、私たちの生活に欠かせない数々のプロダクトが存在します。YouTube、Tiktok、Uber、Instagramなど、これらのサービスがもたらす洗練された体験は今や私たちの日常に深く根付いています。
しかし、これらのプロダクトが始めはどれほど未完成だったか、ご存知でしょうか?
Product Day 1トラップとは
プロダクトを新しく作り出す際、多くのプロダクトマネージャーやデザイナー、エンジニアが陥るの現象を「Product Day 1トラップ」と名付けました。
これは、世の中にある完成されたプロダクトに慣れてしまったせいで、初期段階からその完成度を求めてしまうという考え方のことを指します。
デザイナーは美麗なデザインを、エンジニアは堅牢で拡張性のあるシステムを望んでしまいます。
しかし、最初から完璧を追求することは現実的ではありません。
ユーザーと共に成長するプロダクトの物語
プロダクトの成長は、ユーザーとの対話の中で進化していくものです。ユーザーの反応をもとに価値を認識し、必要な改善を次々と行いながら価値を増やしていくのです。
さまざまな有名なプロダクトの初期の頃のデザインや始まりの物語をNotionページまとめてみました
こちらで紹介されている多くのプロダクトの初期の様子を見ると、現在の完成された状態とは大きく異なることが分かります。
時代背景によるデザインの違いはもちろんのこと、提供する価値やペルソナ、機能性が大きく異なることも見受けられます。
いくつか抜粋します。
Salesforce
AirBnb
他にも、Amazon, Netflix, Google, Twitter, Spotifyのストーリーをまとめました
プロダクト探求の旅
これらの初期プロダクトは、試行錯誤の繰り返しの中で、ユーザーにどのような価値を提供できるかを模索してきました。
このアプローチは「プロトタイプ」や「MVP(Minimum Viable Product)」とも呼ばれます。また最近では、Continuous Product Discoveryという考え方で、プロダクトの価値を継続的に探究することが求められます。これはまさに、プロダクトマネジメントの真髄と言えるでしょう。
完璧を追求せず、完成を目指そう
マーク・ザッカーバーグが言ったように
の考え方が極めて重要です。
初めてのプロダクトを作成する際は、完璧を求めず、まずは完成させることを最優先にしましょう。そして、それをユーザーに提供し、その反応をもとに仮説を検証しながら、プロダクトの真の価値を追求していきましょう。
もちろんレッドオーシャンで競合他社が明確にいる場合は小さな機能不足や体験の悪さが最初の印象を悪くしてしまい、ユーザー呼び戻すのは大変になりますので注意が必要です(Twitterに対抗したMetaのThreadのように)
アイデアから新しくプロダクトを作るには?
もし、今読んでいただいているあなたが、新しいプロダクトやサービス、ビジネスのアイデアを持っていて、これからプロダクトを作ろうとしているのであれば、ここまで話した内容がきっと役に立つと思います。
さらに、そのような初期のプロダクトのアイデアを生成AIと一緒に、言語化、深掘り、可視化してくれるツールである Value Discovery の利用もおすすめです。
アイデアを入力するだけで、
バリューキャンバス という仮説の定義を生成AIが自動生成してくれます
さまざまなサービスのバリューキャンバスをこちらからみていただけます
終わりに
プロダクトのDay 1は、完璧ではなく、新しい価値探索の旅の始まりに過ぎません。大きなビジョンを持ちつつも、小さなプロダクトで、目の前のユーザーにどのような価値を届けることができるのか?を考え、反復を繰り返していきましょう。
私の所属するPM DAOでは、実際のプロダクトの企画、デザイン、提案、開発、提供を実践しながら学ぶことができる無料の環境を提供しています。
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