見出し画像

薬局の本棚🔹認知症(1)

薬剤師が紹介する、病気に関する本。
今回取りあげたいのは「認知症」です。わりと、なりたくない病気No.1に選ばれがちな疾患。

でも、「認知症」って、いわゆる"病気"ではない、ということをご存知でしたか?

「なんらかの脳の疾患によって」「認知機能が障害され」「それによって生活機能が障害されている」
この三つがそろって、認知症と診断されます。
つまり、生活に支障がなければ認知症ではありません。

「マンガ 認知症」

そもそもの定義から、
通常の「老化」と、「認知症」の区別、認知症に似た症状をきたす他の疾患との違い、認知症の人の一見異常にみえる行動の理由などなど、しっかりと書かれている本です。

また、漫画のほうも、可愛い絵柄ながらリアルな認知症本人と家族の体験談で、自分ごととして予習(と復習?)できます。(アルツハイマー型認知症のお話がメインです。)

誰もが年をとるし、気を付けていればならないというものでもなく、完全に治す方法もない…
ということで、怖がられるのも無理はない、けど、
知っていれば必要以上に不安になったりがっかりしたりしなくて済むと思うのですね。

認知症は、基本的には進行していく、治ることはむずかしい状態。なので、希望を持ちにくく、「いつまで続くのか」と考えてしまう。なんのために介護している(されている)のだろう、と思ってしまうことになりがち。

このあたりの、何を目的に介護していけばいいのか?
プロに任せる(自宅から施設への移行)タイミングは?
といったことについても書かれています。
ぜひ、すぐにでも助けを求めたい人も、そうでない人も、ご一読ください。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?