夢日記#16 白いイチゴ、もしくは親ではない(かもしれない)わたし
こんな夢を見た。
少し離れたところから、ひとりの小学校低学年くらいの男の子を見守っている。自分の子どものようにも思う。
子どもたちが思い思いに遊んでいる広場。彼は、バスケットゴールに向かってボールを投げている。
ゴールは、広場の一角、れんがを階段状に積み上げたところに設えられている。何段か上ってからシュートするようになっており、うっかりすると転げ落ちてしまいそうだ。
わたしがいるところは高台で、植わっている木の枝や咲いている花が見える。あれは〇〇の花、□□がある、などと、植物の名前を挙げていると、あの子どもが階段から落ちて仰向けに倒れた。
すぐに目を開けて起き上がり、わたしの方へやってきたが、彼の父親らしき人が現れたため「お父さんと遊んできなさい」と言って引き渡した。
わたしは、置いてあった自分のかばんと水筒を取りに行った。荷物置き場になっている会議用の長机には、顧客の電話対応をしている女性がいて、書類がちらばっている。
スマートフォンの電源をいれると着信があり、長く会っていない女友達からだった。テーマパークに遊びに来ている、という写真とメッセージ。
大きなスーパーのなかを歩く。食品売場を物色していたはずが急に衣料品売り場になり、UNIQLOのセルフレジがあらわれた。引き返す。
なにか軽く食べるものを買いたいのだが…大きいけど白っぽいイチゴ、皮を剥いてある丸ごとの梨などが目に付くだけだ。サンドイッチでも、と、パン売り場を見たが棚はスカスカで、ミニサイズの硬そうなパンが数個あるだけ。
店で偶然出合ったМさんが「俺の車で送ってあげる」と言うのでなんとなくついていく。歩きながら「あの子、Iさんの子どもなんでしょ?」と聞いてくる。そう言われたらそんな気もするが、父親が誰かという以前に、そもそも自分が産んだのかどうかも記憶があいまいだ。
そう正直に答えたところ、ふうん?と、Мさんは目をギョロッと動かし、「養育費、Iさんからもらってるらしいけど、1日1078円じゃあ、食費にもならないでしょ」と言った。
着いたところは立派なマンションのような建物だったが、階段を上がってドアを開けると共同玄関になっていて、靴が散乱している。
わたしは玄関に立ったまま待っている。Мさんは、奥の方でごそごそしてから戻ってくると、玄関横の小窓からわたしの方を見て口を開こうとした。
そこへ、住人の一人らしき中年男性が「ちょっとすいません、すいませんね」と言いながら外から入ってきたため、何を言おうとしたのかは分からないままだった。