Camera Obscuraで好きな詞
私はPeople in the Boxが大好きです。愛しています。もちろんサウンドもそうですが、その詞がグサリと僕の琴線に触れ、さらには逆鱗に触れてしまいます。
ということで、そんなピープルの好きな詞をただひたすらつらつらと書き並べたいと思います。
まずは「camera obscura」編。
ここはどこだろう
帰りたいよ
あの懐かしい街へ
すぐ帰るよ
また会えたね
別人だよ
「ここはどこだろう 帰りたいよ」と寂しげでありながら「すぐ帰るよ また会えたね」との変貌、そして低い声で囁かれる「別人だよ」。想像してゾクゾクしちゃう展開、ラスト。
身軽になりはぜるかわいいきみよ
これはそんなに意味が、解釈がとかではなく、言葉の響きが好き。「はぜるきみよ」ってその言葉がかわいいよ。
申し遅れましたが
わたしは何も知らない哺乳類
名前を持つに値しない
親愛なるE氏
ただちに送金せよ
善いことをし、高い位へと
あれは凍える4月
並んだATM、後光が射した
一方、わたしは数を数えるのに忙しい
貧しさは買えないんだね
公平性?都合いいね!
あなたにはあげないよ
想像してゾクゾクしても
あなたにはあげないよ
多すぎだろ!言われたらそうだけどそれだけいい。このアルバムは全体を通して、終末を思わせるけれど、この曲は特にそう。そしてその雰囲気が好きな自分は論理必然としてこの曲が好き。
「公平性?都合いいね! あなたにはあげないよ」
富の独占なのか…..?Mr.EはElephantだったり、「お鼻が長いのね」はエレファントカーブだったり、象は格差を象徴するのか…..?
平和に飽きてきたの?そんなはずはない!
ステイ 気づかないふりしていろ
「水晶体に漂う世界」って、つまり目に映るこの世界の風景のこと?
一つ言えるのは、何かしらの吉兆のようなものを感じさせるね
「ステイ 気づかないふりしていろ」なんて言われたらそれはもう待てをされた犬になる。
自動音声の間違い電話
カセットをセットして初めて音楽を聴く
ラットは何度も何度もレバーを押し続ける
「自動音声の間違い電話」は、なんというか、言葉のチョイスが面白い。一生かかっても出てこないよ。
サビの部分はピープルには珍しい感じ、それでいて「カセットをセット」「初めて音楽を聴く」という繋がりがすごい単純なのにワクワクしちゃうような、ゾクゾクしちゃう。
螺旋をほどく話、スマート製品、自家製ベーコンの作り方、中央競人場
これらはここには出さなかったけど、嫌いなんじゃなくて、むしろ好きだけど、あくまで、その瞬間を切り取って好きなフレーズという曖昧な基準で選んでいるから、仕方なかった