十二月

(赤い目をした…)

夜は服を着てくれない
眩しい目に逃げられて
逆光で何も見えない
たちまち霧が立ち
雪の降らない海を見て
これ以上は書き留められない
いままで以上を経験をするのさ

あの日はあとは何もしてない
でも危うい手が僕を掴む
孕もうとする胎盤に探す
笑われているだろうよ
もう二度と離さないで
あとは何もしてない

目を浴びる
敵意の目を浴びる
自動販売機の下に目が
この服の裏に目が
懐かしいね で生まれた君
あとは固まりを君にぶつけて
終わりでもいい

気づいたら僕の手は汚れていた
それでもいいからそばにいて
一年目の春はそうしていた
二年目の春で僕は気づいた
君も気づいた

陽を浴びる
洗礼の陽を浴びる
喉の奥まで通る陽を
ライトアップされた街の陽を
二度目の苦くて味のない
あのカフェは泣いていた
また行こう
まだいいか

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