見下ろしている自分。

すがりつく足元。
後追いして抱きついた。
まともに立てないくせに
歩いて走ろとした。

もっとすがりつけば良かった。
ずっと離さなければ良かった。
なんで泣かなかったのだろう。

どこにも行きたくなかった。
ただ何もしたくなかった。
生きたくないのなら
立ち上がれなくても砂を咬み、
崖の上から町を見下ろして、
呪うまでの愛に怖気付き
叫びながら自分に讃歌を。

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