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16・病理結果とその後

7月21日 

術後1ヶ月の検診と病理結果を聞きに病院へ。


今朝、治療方針が会議で決まりました、と先生。

・がんの大きさ/21ミリのためステージ1から2へ変更

 (ステージ1は20ミリまで)

・センチネルリンパ節生検の結果/2個を採取、転移なし

 センチネルリンパ節は人によって取れる数が違うらしい

・再手術(全摘)ではなく、診断当初通り今後はホルモン薬投与と放射線治療


「悪くない結果でしたよ」

もうここまできたら、何が悪くて何が悪くないのかわからないけれど、先生がそう言うのなら、きっとそうなんだろう。

乗り掛かった船ではないが、後戻りできるわけでもないし、前に進むしかない。

これは人生の縮図のようだと思った。

そう、後戻りできる人生なんか、ない。

ゲームのようにリセットボタンなんかないのだ。

ただただ前に進むしかない。

泣いても、わめいても、私の人生は一度きりで前に進むようにしか出来ていない。



リンパ液はだいぶおさまってきたが、皮膚の状態が悪い。

膿んでる?

表面の皮膚を取り除いてもらい、洗浄。

「多分痛くないと思うけど」

確かに痛くない。

まだ感覚が戻らないからかな。触ってる感触がなんとなくあるくらい。

「まこさんには、これから頑張ってもらいます」

「え、、、なんですか?」

「毎日、この傷口をしっかり洗ってください。そうしているうちに肉が盛り上がってきてふさがるから。傷口って、中から肉が盛り上がるわけじゃなくて、縁の部分が盛り上がってきてふさがるの。」

あ、洗う?!中を!?

「、、、怖いですー(泣)」

「大丈夫、みんな最初はそう言うけど慣れるから」

いや、先生、にっこり、じゃないよ。

先生はこんな傷大したことないかもだけど、素人には大事件だから!


放射線治療は傷が治らないと始められないのでお預け。

まずは今日からホルモン薬を飲む。

タモキシフェン錠20mgを5年間。

私の、命の薬。



ホルモン薬を飲み始めて2、3日はなんとなくだるいこともあったが、その後は何も普段と変わらない感じ。

まあ、ほっといたってそろそろ閉経を迎えるお年頃。あんまり体に負担はないのかも。


傷を見せに週一で病院へ行くことに。

術後1ヶ月で腕が上がるようにならないと放射線治療に影響するため、看護師さんから頑張ってリハビリするように言われていた。

放射線を照射する時、腕をあげる格好なのでリハビリは必須らしい。

術後1週間で病院へ行った時は全然上がらなかった腕も、1ヶ月経つ頃には前からバンザイの形なら問題なく上がるように。(横からあげるのはまだ辛い)

退院してきて気づいたのだけど、毎日着る服も前開きじゃないと大変!

持っている服でなるべくゆったりしてるTシャツで難を逃れていたが、通院にはかぶりじゃダメだ。。。

でも前開きで持っているシャツがこれしかなくて。

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なんかもう、浮かれポンチな出で立ちで病院に入る気まずさよ(泣)

仕方なくUNIQLOさんへ前開きのシャツを買いに行きました。

これから放射線治療が始まるので色の濃いシャツを。

放射線治療はミリ単位で合わせるため、体にマークをつけるのね。

そのインクが落ちるので、下着も服も色の濃いものを選ぶといいと聞いていたの。

さらに、首の方まで見えるところにマークを書く場合があるから、冬に受ける人はいいけど私みたいに夏に受ける人は胸元隠すのが大変かも。

私はユニクロさんでこんな服、買いました。

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これ、すごく重宝した!

色も濃くてマークが写っても気にならないし、首元がしまっているから見えちゃうかなって気にしなくていい。

ただ、脇から見えちゃう場合もあるから気になる人は袖があるのをお勧めします。私は、外で腕あげるシチュエーションなんかないだろ、とノースリーブにしたけどw



8月半ばまで、傷のために週一で通院。

傷はどんどんよくなってるけど、本来ならとっくに放射線治療が始まっている時期。

私はまだ受けないで本当に大丈夫なんだろうか?ふと不安になり先生に聞いてみる。

「そうよね、心配になっちゃうよね。まこさんのがんは進行の遅いもの。ホルモン薬は飲んでるから大丈夫。傷が治ったら放射線治療。あとちょっと頑張ろうね。」

大丈夫。

そう、信じるしかない。

先生の言葉を。

私の体を。



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まこ
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