しろてぃ

書評などを中心に投稿します。

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最近の記事

【書評】ボイステック革命  GAFAも狙う新市場争奪戦

【本の概要】Voicyの代表・緒方憲太郎氏による著書。本書で根幹となるのが「音声が社会を変える。スマホ登場以来の大きな変化をもたらす」という考え方。それをもとに、今音声の世界で何が起こってるのか・音声が社会をどう変えていくのか・これからの音声市場はどうなるのかについて筆者の考えが記されている。 【既存メディアと音声メディアの違い】 著書の中でも記されているが、音声メディアと言うと「動画で事足りるのでは」と思われがちである。筆者は動画を含めた既存メディアと音声メディアの違いに

    • 【書評】NTT 2030年世界戦略 「IOWN」で挑むゲームチェンジ

      <本の概要>NTTグループで今まさに起こっている変化と、今後のグループ戦略についてまとめられた本。携帯電話の普及以降は世界の波から取り残されてしまったNTTだが、再び覇権を握り返すべく大きな改革が行われている事がわかる。NTT本体だけでなく主要なグループ会社のほぼ全てに言及した上で、具体的な改革内容や今後の戦略の詳細について語られている。 <IOWNとは>著書の中でNTTが目指している戦略は複数言及されているが、その中でも中核を担うコアな技術がIOWNだ。 【IWONのメ

      • 【書評】PLG プロダクト・レッド・グロース「セールスがプロダクトを売る時代」から「プロダクトでプロダクトを売る時代」へ

        <本の概要>SaaSビジネスの新しいモデル「PLG」についての著書。PLGとは「まずはフリーミアム(無料プラン)でサービスを使ってもらい、価値を感じてもらった顧客に有料版を促す」というようなモデルである。従来の"営業マンが中心"となるセールスモデルは限界がきていると言及し、今後のSaaS企業が目指すべき方向性が詳細に記載されている。 <PLGとは>本書ではPLGを以下のように定義している。 PLG(プロダクト・レット・グロース)とは米ベンチャーキャピタルのオープンビュー

        • 【書評】永守流 経営とお金の原則

          <本の概要>日本電産の永守さんが、次世代の経営者に向けて書き下ろした本。資本の集め方や金融機関・VCとの向き合い方など、財務周りを中心に経営者として念頭に置くべき考え方について、日本電産での実例を交えながら記載されている。創業期〜売上1兆円を超えるまでの全フェーズにおいて様々な持論が展開されており、会社規模を問わず幅広い経営者層に役立つような情報が満載である。 <この本を読んだきっかけ>日本トップの経営者の思考を知りたいと思った。GAFAやBATなど海外の大企業に関しては本

        • 【書評】ボイステック革命  GAFAも狙う新市場争奪戦

        • 【書評】NTT 2030年世界戦略 「IOWN」で挑むゲームチェンジ

        • 【書評】PLG プロダクト・レッド・グロース「セールスがプロダクトを売る時代」から「プロダクトでプロダクトを売る時代」へ

        • 【書評】永守流 経営とお金の原則

          【書評】みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」

          <本の概要> みずほ銀行が19年越しに完成させた勘定系システム「MINORI」に関する開発秘話を記した本。2002年と2011年に起こった大規模システム障害の背景についても説明した上で、「MINORI」がどのような経緯で開発されていったのかを細かく記載している。本書は2020年2月に発売されており、「MINORIという素晴らしいシステムができた」というハッピーエンド的な描かれ方になっている。その後2021年にも数度に渡ってみずほでは大規模障害を繰り返すことになるが、その内容は

          【書評】みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」

          【書評】フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

          <本の概要> フードテックを切り口に、「食とは何か」について筆者の考え方をまとめられた本。2020年7月発行ということで若干古いが、まずは前半部分でキッチンOSや代替プロテインなどフードテック分野の最新事例について紹介されている。また、後半では、コロナでフード業界がどのように変化したかを言及した上で、「そもそも食分野に求められる役割は何か」「フードテックはどのように活用されるべきか」についての考察が行われている。 <この本を読んだきっかけ> 読み物として面白そうだったから。

          【書評】フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

          【書評】コンタクトレスアプローチ テレワーク時代の営業の強化書

          <本の概要>ITコンサル会社で代表を務める長尾一洋氏による著書。初版は2020年8月ということで、1回目の緊急事態宣言が解除された後に執筆されている。「テレワーク時代における営業の教科書」をテーマに、WEB商談のいろはやメンバーのマネジメント方法に関して持論を展開。まさに新時代の営業本というべき内容になっている。 <この本を読んだきっかけ>現在の仕事に活かそうと思って。私の勤め先ではリモートが非常に浸透しており、出社するのは月に1・2回というような状況が続いている。リモート

          【書評】コンタクトレスアプローチ テレワーク時代の営業の強化書

          【書評】GAFA×BATH 米中メガテックの競争戦略

          <本の概要>元経営コンサルタントの著者がGAFA・BATHの計8社を分析・比較した本。各社の事業やビジネスモデルについて分かりやすく説明した上で、現状置かれている状況、経営者・戦略の特徴、目指している方向性などについても言及。その上で、今後の将来予測などについても著者なりの意見が盛り込まれている、 <この本を読んだきっかけ>BATHの実態ついて学ぼうと思った。既にGAFAについてはいくつかのビジネス書を読み、各社のビジネスモデルや実態についても一定知ることができた。今後の世

          【書評】GAFA×BATH 米中メガテックの競争戦略

          【書評】サブスクリプション2.0 衣食住すべてを飲み込む最新ビジネスモデル

          <本の概要>サブスク関連の記事を寄せ集め、加筆を加えて1つにまとめられた本。既に撤退しているものを含め実在する(実在した)24のサブスク型サービスを事例に、商材内容やサービス提供者のインタビューなどを抜粋。各ケーススタディを通して「成功するサブスク事業の要因」についての意見が言及されている。 <この本を読んだきっかけ>シェアリング業界について学ぼうと思って。知人がおもちゃのレンタル事業で新しく起業し、話を聞いている中でレンタル・サブスク事業に興味を持った。今後ますます市場希

          【書評】サブスクリプション2.0 衣食住すべてを飲み込む最新ビジネスモデル

          【書評】官邸vs携帯大手 値下げを巡る1000日戦争

          <本の概要> 日経新聞の報道部で通信分野を担当していた記者によって書かれた著書。舞台背景は楽天が携帯事業への参入を示した2017年12月から、菅首相が誕生した2020年9月までの約1000日間。「4割下げる」発言を筆頭に圧をかける官邸と、それに対抗する大手各社の間で行われてきた攻防を、時系列に沿ってわかりやすく説明。日本の通信業界における構造的な問題を記者という立場から提起している。 <この本を読んだきっかけ>前回の投稿から引き続き中田敦彦のYoutube大学から影響を受け

          【書評】官邸vs携帯大手 値下げを巡る1000日戦争

          【書評】清華大生が見た最先端社会、中国のリアル

          <本の概要>アジアNO.1と評される中国の名門「清華大学」のOBによって書かれた本。著者は20代の日本人だが、若い頃から中国で育ち中国の急成長を身を以て肌で感じてきた張本人でもある。そんな彼が「日本人が思い描いている中国のイメージと実情には乖離がある」という持論の元、歴史・教育・デジタルといった観点から今の中国の「リアル」を余すことなく描いている。 <この本を読んだきっかけ>オリラジ中田敦彦のYoutubeで紹介されているのを見て興味を持った。前々からこのチャンネルは観させ

          【書評】清華大生が見た最先端社会、中国のリアル

          【書評】プラットフォーム革命―経済を支配するビジネスモデルはどう機能し、どう作られるのか

          <本の概要> 米国人の著者がアメリカのIT企業における実例を踏まえながら、プラットフォームというビジネスモデルについて余すことなく描いた本。GAFAをはじめとした世界を席巻するIT企業の多くがプラットフォームとしての特性を持っており、筆者も「今後はプラットフォームが世界を支配するだろう」との見解を持っている。このビジネスモデルの何が優れているのかを分かりやすく説明した上で、成功するプラットフォーム/失敗するプラットフォームの違いについて詳細に語られている。 <この本を読んだ

          【書評】プラットフォーム革命―経済を支配するビジネスモデルはどう機能し、どう作られるのか

          【書評】28歳からのリアル

          <本の概要> タイトル通り28歳の成人に向けて書かれた本。人生の1/3を迎えるタイミングで、若手社会人として最も脂が乗っている時期と言われている。本書は「仕事・結婚・お金・住まい・健康・親・常識」という7つのテーマに分かれており、残りの2/3の人生を有意義に過ごすために今考えるべきことについて語られている。 <この本を読んだきっかけ> 新宿の紀伊国屋で本書を見つけて衝動買い。私もつい先日28歳になったばかりということで、正直タイトルに釣られたという部分が大きい。自己分析を改

          【書評】28歳からのリアル

          【書評】本当はこわくない新型コロナウイルス

          <本の概要> 大阪市立大学医学部の名誉教授である井上正康氏による著書。最新の研究結果や医学的知見を駆使して「日本でのコロナ感染が欧米各国に比べると抑えられている理由」を解説。コロナは日本においては”少し感染力の強い風邪”と称し、過剰反応することに対して警鐘を鳴らす内容となっている。 <この本を読んだきっかけ> 最初のきっかけは家族から本を勧めたこと。面白いから読んでみなと軽い感じで本を渡された。twitterやYoutubeなどでも自粛賛成派・反対派により様々な議論がされて

          【書評】本当はこわくない新型コロナウイルス

          【書評】営業の神様

          <本の概要> 「世界No1のセールスマン」としてギネスブックに認定されたジョー・ジラード氏による著書。ディーラで勤めていた彼は、15年で13,001台(1日平均6台)もの車を販売した正真正銘の化け物セールス。そんな「営業の神様」が自身の経験を元に、ビジネスマンとして成功するために守るべき13のルールを提言し、あるべきマインドや考え方について力説している。 <この本を読んだきっかけ> 自身の営業スタンスを見直したいと思ったため。人付き合いが苦手な私は学生時代「絶対営業だけはや

          【書評】営業の神様

          年間50作品を映画館で鑑賞する私が「鬼滅の刃」を見た結果・・・

          去る1ヶ月前の10月16日、映画『鬼滅の刃・無限列車編』が公開された。初動の興行収入は歴代1位。公開日には新宿のTOHOシネマズで1日に42回上映されるという前代未聞?の記録も達成。社会現象化して今どんでもない盛り上がりをみせていることは改めて語るまでもないことだ。 お恥ずかしい話、鬼滅の刃は原作はおろかアニメも全く見たことがなかった。しかし、映画館で年50本程以上の作品を見る映画ファンとしては、この潮流を無視するわけにも行かない。ということで”映画を楽しむために”鬼滅の刃

          年間50作品を映画館で鑑賞する私が「鬼滅の刃」を見た結果・・・