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トラックボールに木という選択肢を
こんにちは!
前回の記事を投稿してから、もう半年も経ってしまったみたいです。
前回のタイトルが『心身の変化の観察』とありますから、何だか調子がいいぞってことを書いたのだと思いますが、それが文字通り身についてきたのが、ちょうど今でありましょうか。マジで調子がいい!
今は書きたいことが溜まっちゃってて、いつか吐き出さねば、、
で、引き続きロゴの仕事もぼちぼちやりながら、数ヶ月前にKeyball39って自作キーボードに手を出してしまいまして、これを色々といじるのが面白くって面白くって!!沼って表現が何だかよく分かったような気がします。
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打鍵感にこだわってみたり、キー配列に凝ったり、それからモデリングして3Dプリンタでトラックボールケースを出力してはああでもないこうでもないと僕にとって簡単なことは大体やりましたよ。これについては後々また記事にしましょうかね〜
それから無線化とは違ったベクトルでkeyballに対しては思うことがありまして、それは親指周りの操作性というか、身体性の問題でありまして、基盤の設計とかも何れはやってみたい!!
その中の一環として、木製のトラックボールを自分で作ってですね、その見た目や質感、それから操作感なんかに一人で「ふっふっふっ、出来たぞ!これはいい!」なんてニンマリと満足していたんですが、ある時その写真をちらっとどこかに投稿しましたところ、ほしいって言ってくれる人が現れましてね!大学の研究室の後輩なんですけど!
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それで作ったのがこれ!ジャストフィット!!
これね、ちゃんと動くんですよ!よかったー!!って、安心したなぁ!遊びがどれくらいあるのかわかんないもんだから、不安で不安で。でもバッチリ動いた!操作感も悪くない!
もちろんペリックス玉の方が操作感はいい!当たり前じゃん!でも使う側のテンションで多分カバー出来る笑笑
でね、それが自信になって、実際にまずはメルカリで出品してみたんです!
そしたら結構すぐ売れたんですよ!!
それで、すぐに調子に乗っちゃうもので、販売するに至ったわけです!
そういえば、ロゴの時もそうでしたね。イラレは何となく操作出来ましたけどもね、ロゴなんか勉強したことなかった。でも、コンペで300案くらいあったかな、その中から僕の案が選ばれて70万円ゲット!!って笑
それで調子に乗ってロゴ作るようになって、仕事になっちゃったと。
それで、ロゴ作ってたら、ネーミングとか、企業の理念とかの相談も受けることも出てきてね。まぁこれは大体、クライアントの話をとことん聞くってことでして、言ってみればカウンセリングってやつでしょうかね!
答えなんてないんですから、クライアントが自立して、自信を持って一歩踏み出せればそれでいい。そのためにひたすら話を聞く。で、ちょいと背中を押す。それだけ。
そんな仕事も何故かやってますよ。
カウンセラー?コピーライター?
僕の人生大体こんな感じでありまして、自分でコントロール出来ることなんて本当に高が知れてるんだなぁと、身に染みて感じます。
そんな風にまた仕事が一つ増えた笑
トラックボール職人?何だこりゃ笑笑
『いい加減』なんてブランドまで作ってますしね笑
ここで販売してますから、興味があったら覗いていってください!
もうかれこれ5個かな?誰かの手に渡っておりましてね、物好きな方が世の中にはいるものですね!いいですね!!
でだ、実際に行けるぞ!!ってテンションだけで出品したら売れて、ようやく気付くのが、おいおいパッケージどうすんねん?と。
気付くのが遅い。が、問題ない。
何故ならばこういう時に、何とかなるようなロゴを僕は作るからだ。ここで足枷になるようじゃブランドがまるで自立していないも同然で、そんなものを僕はロゴとは呼ばない。
お金があるなら、お金があるなりにロゴを運用すればいい。
各々の工夫のカタチ、つまりはこうした運用が相まって初めて僕はロゴだとしている。ただかっこいいだのかわいいだの"ロゴだけ"を見て言ってんじゃ全然ダメだ。
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ビニールテープを切って貼ってして、どーん!!かわいい!!
お前本当にロゴ作ってるデザイナーか?と言われてしまいそうであるが、何を隠そうショップの名前は『いい加減』何も問題はない。
いい加減だなぁと笑ってくれい!!
この玉ではメープルという樹種を使っていましてね。僕は普段かんざしで長い髪を留めているんですが、このかんざしを作る際にいろんな木の端材を買い集めて、試してみていたことがあったんです。
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かんざしですから、髪の毛が引っかかる様じゃ使いづらいですし、案外差す時に力もかかりますからある程度は硬さも必要だぞと。それで試した中で一番よかったのがメープルだったんですね!
このかんざしを僕は『頭のネジ』と呼んでいましてね、仕事してっといろんな人がいて、「あんたにぴったりなかんざしがあってだな!頭のネジって言うんだけどさ!外れてるじゃん?ね?」なんてまぁ口が裂けても言えないが、そう思うことは時々ある。
そう言う自覚のある人がいたらね、作りますからね!まぁ今のところはまだ自分で使って満足している状態。まじでいいよ!!
ノーマルと焼きっぱなしのブラックの2種類を使っていまして、焼いた方が水に強くて、気分によってこの2つを差し分けていますが、サウナに行く時は黒がいいですね!
ノーマルの方も蜜蝋クリームを毎日塗っていますから、水にもそこそこ耐えられるんですが、それをサボって水に付けるとケバケバしてしまいます。
それで、この頭のネジとトラックボールとで求められる質感が似ていたので、メープルを採用したんですね!
キメが細かく滑らかで、硬くて、それでいて軽すぎない。バッチリやん!と
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トラックボールでも焼きを試して見ましたが、寸法を正確に制御出来ない上に、見た目がPOMと大差ないということから、やっていません、、
染めてみるってのはやってみもいいかもしれませんね!!
KINoTAMAを作るに至った経緯、背景をお話ししましょうか。
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トラックボールってどうもメカメカしたと言いますか、おもちゃっぽいものばかりですね。それに僕なんてCERAKEYってセラミックでできたキーキャップ使ってるし、ケースはケースでM2だったかのMacBook Airのミッドナイト風に自分で塗装してましてね。素材感が思いっきり喧嘩してるんです笑
テンティングするために
この辺をベースに、僕なりにいじって使ってます!
全部最高!!
でもさでもさ!
25mmのトラックボールは選択肢が限られてますでしょ?
市販のものなら赤一択。それから鉄球や真鍮球、それからPOM球とそれくらいでありません?ものによっては天然石も多分使えるんでしょうが。
でだ、僕のキーボードの素材感の喧嘩の中でも鉄球なら正直闘えるんです。でも操作感が僕には重い。しかも当時は何故かカーソルが飛んじゃって、、なんでか今はちゃんと動くようになったんですけどね、、
それからこれは何とかできるのかもしれないが、動かす度にシャカシャカうるさいしで、こりゃダメだと。
25mmのビー玉も試したけど、どうもこれも精度や挙動が怪しかったですね、、
で、Amazonで25mmだの34mmの木球を買ってみるんだけど、本当にふざけてんのか?ってくらいに精度が低くて、これを球として売っていいならAirPodsのケースも球だと言ったっていいんじゃねぇかって気がしてくるくらいダメで、あぁ、自分でやるしかねぇかってことで作ってみたのがこのKINoTAMAでした!
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広角レンズで撮ったからなのか、単に僕が写真を撮るのが下手なのか、球が歪んで見えちゃってるけど、本当はなかなかの精度で作ってるからね!ってことは言っておきたい。
簡単に言えば、キューブをひたすらに削って球体にしている。ただそれだけ。
でもこれがなかなかに大変で、、
トラックボールに送料込みで5,000円ってふざけてんのか?って資本主義社会じゃ怒られてしまいそうだけど、実際これを時給に換算したら1,000円は余裕で切るからね。お金のためならバイトしたほうがよっぽどいいわけで、、
でもこれが、作っていると大変気持ちが落ち着くもので、僕はこういう時間がやはり必要だなってそれはもう直観しちゃっているわけで、やらずにはいられないからやっている。それで誰かが喜んでくれるなんて、もう万々歳じゃん!!って!!
大量生産出来ないし、別にしたくもない。僕が気持ちよく作れる範囲で作り、気持ちよくお届け出来ればそれでいい。
いい加減にね!!
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五十川 十一