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〈10〉 息をふきかえした56歳

思いもしなかった激しい更年期障害に襲われた55歳の夏も過ぎ去り、
まだまだ暑くはありますが、9月の到来です。

私はいつの頃からか、夏の終りが好きです。
灼熱の太陽の光が少し弱まり、
暑い空気の中にほんの僅かに混じる涼しい空気。
あんなに辛かったのに、
去ってしまうとなると少しせつない夏の熱気。

そしてこの頃決まって聴きたくなるのが
フジファブリックの『若者のすべて』。
「まさに今の空気そのものじゃーん!」と
切なさを味わいながら聴くのが
この時期のお楽しみとなっています(笑)

そんな中迎えた56歳の誕生日。

こんなにはっきりとした更年期という曲がり角を体験してしまったので、
後半戦に突入したということを嫌というほど自覚させられ
思うところが沢山ありました。

お祝いになにかひとつもらえるとしたら・・・?

「一生どこまでも歩ける体力が欲しい」。

ベッドから起きられなくなってしまった更年期体験を経て、
自由に行きたい所へ行けることが
どんなにありがたい事か身に染みて感じた私の
出した答えはこれでした。

この目標に向かって
一歩一歩体力を復活させ、
正しい姿勢で長い距離歩ける方法を
身につけたいと思いました。

9月に入って少しずつ歩く歩数を伸ばし、
You Tubeでお気に入りの先生を見つけ、
ストレッチやヨガも習慣に。

目眩も感じなくなってきており、薬も卒業。
車で送ってもらっていた婦人科への通院も
自転車で行けるようになっていました。

ここまで動けるようになってきたので
以前から検査してみたかった
脳のCT検査と頸動脈エコーの検査を受診。
どちらも特に治療が必要なことは無かったのですが
脳のCTではストレートネックが判明し、
姿勢に注意して過ごすようアドバイスされてしまいました。

長年の身体の使い方でできてしまった歪や癖も
この際すべて見直して、
人生後半戦に臨もうじゃないの!
と気持ちも新たに迎えた56歳の誕生日でした。




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