昨日の記事で思うこと
おはようございます。
今日は昨日の記事で思うところがありましたのでそれについて書きます。
昨日ある容疑者に対する警察の取り調べが違法であった、という認定を熊本地裁が行いました。詳しいことは関係者ではないので不明な点も多いですが、はっきり言えることはこれは冤罪である、ということです。いわれのない理由で突然容疑者とされ、逮捕されたことでこの方の人生は大きく変わることとなったと思います。それは、本人だけでなく家族も巻き込まれたことでしょう。一回容疑者という濡れ衣を着せられた時点で周囲の見る目は一変します。そもそも容疑者、ということだけでも法律的には犯罪者ではない(起訴されていないので)なのです。しかも今回の方の場合は容疑事実すらなかったのです。
ここで問題視されなければいけないのは警察官の横暴ぶりです。容疑者となれば警察署に取り調べのため一定期間拘留されることになりますが、この拘留期間は国際的に見て日本は長い期間拘束されます。当然憲法で認められた人権が大きく侵害されます。中身はほぼ牢屋と同じ状態であるし、罪人同様の生活を強いられます。このような日々が続けば実際には行っていない事実を捻じ曲げざるをえず冤罪を認めてしまう発言をする可能性は大いにあります。しかも場合によっては他の容疑で再逮捕し、拘留期間を延長する、という手法をとってきます。また、警察の取り調べも非常に問題です。未だに今回のような自白を強要することを行ったりします。一般人にとっては全てのことが初めてのことで、警察官に遭遇するだけで困惑したりする人も多いのかで、このような仕打ちを受けることはとてつもない苦痛であります。今回の方も、今回のことが原因で精神的なダメージを相当受けられ、今も後遺症に悩まされていると記事にありました。
私が言いたいのは警察に与えられた権限がとてつもなく大きいものであるので、そうであるからこそその権限を行使する際にはよほど慎重にしないといけない、いうことです。ここで勘違いされては困るのが決して犯罪者を擁護している、ということではありません。犯罪は決して許されることではありません。しかし、犯罪者も一人の人間であるので、処罰を課す際には適正な手続きを踏まなければならない、ということです。
残念ながら警察のせいで未だに冤罪はなくなっていないのが現状です。取り調べの可視化も叫ばれて長い年月が経っていますが、いまだに納得のいく成果は上がっていないのが現状です。一人でも多くの人がこれらのことに声を上げ、二度とこのようなことが起こらないことを切に願います。