テレビや新聞が伝えない情報 2020年12月号⑦

1986年にソ連のチェルノブイリ原子力発電所が爆発すると、その5年後の1991年にあの超大国であるソ連が崩壊してしまいました。1991年というのはベトナム戦争が終結した1975年の16年後です。ベトナム戦争では、共産主義国のソ連が勝ったのに、その16年後には共産主義国家が消えてなくなってしまいました。しかし1991年から15年後の2006年までには、資本主義も崩壊し、世界中が行き詰まることが決まっていたのです。2006年から2年後の2008年に起こったできごとはというと、アメリカ政府が莫大な政府資金を金融市場に流し込んで、銀行や証券会社を救済しはじめました。経営破綻した巨大な住宅金融会社のファニー・メイとフレディー・マックの2社に2000億ドル(日本円で20兆円)を投入して「国有化」。まもなく大手証券会社のリーマン・ブラザーズが破綻し、全米に凄まじい勢いで金融パニックが起き、世界最大の保険会社アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)には850億ドル(8兆5000億円)をつぎ込んで「国有化」。その他にも国有化された大企業はたくさんあります。「国有化」?国有化は共産主義国で行われるものでしょう。これはアメリカでのできごとですよ。(続く)

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