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数年前に気づいた、自分のこと。     


私は短期の派遣業務で、とある会社にいた。
超短期という事もあり、書類の片付けや会議の用意。
個人宛の社内メールや郵便物の配布。
そんな簡単な仕事が主で、あとはその都度頼まれた
書類づくりなど。簡単な仕事ばかりだった。

配属されたフロアには60人ほどの社員の方が、
仕事をしていた。
超短期の派遣という事もあり、写真付きの席表を
見ながら、仕事のやり取りをしていた。
そこで気付いた。

顔がわからない!!

写真と違う色のシャツを着ていたり、
髪型が変わっていたりすると、
同じ年齢くらいの方々の区別がつかない。

席が近い方は、何度か話すうち、仕草や話し方、歩き方などでだいたい分かるようになった。ところが、席が遠く話す機会が少ない方や、だれもが利用する共有スペースで話しかけられると誰だかわからない。前日にお話したり、休憩中に声をかけてもらい、コーヒー片手に立ち話に参加させていただいた方でも、翌日、着ている服や話す場所が変われば分からない事が何度もあり、ご挨拶が遅れる事があった。

そして、何故なのか…何度話しても名前が覚えられない人が何人かいて、呼び間違えたりもした。

この歳になって今更おかしな話だと思うかもしれないけれど、以前はカルテを用いる職種で、いつだってカルテ片手に仕事をしていた。そこには相手の方の情報が記載されていたから『顔が…』『名前が…』なんて思った事もなかった。

自分に何が起こっているのか全く分からず、対応出来ないまま時間は過ぎ、多くの方にご迷惑をかけ、恐らく『仕事のできない感じの悪い人』で、派遣期間を終えた(ごめんなさい)

気付いてしまったら、お終い!!

理由がわからず、落ち込む日々。
ここから数年、心のもやもやは続く。
新しい仕事についても何度か仕事した相手に
『初めまして』と挨拶をしたり、自信を持って(大きな声で)間違った名前で呼びかけたり...明らかに知ってる人が相手でも『似てる...』位にしか分からない人もいた。
プライベートで誰かと会うのも億劫になった。
どこかで誰かに不愉快な思いをさせているかもしれない、仕事で迷惑をかけるかもしれない...。もともとマイナス思考な私は、より一層落ち込んでいった。

それでも、アラフォーは開き直った(笑)

少し不便で、少しおっちょこちょいなだけ♪

今でも、この発見については誰にも事情は説明してない。
どう言っていいかよく分からないから…。
今は落ち込んだりしていない。
思い返せば今までも、知らない人と知人を間違えて話しかけたり、街で友達を見かけて『似てる人いるなー』と声をかけず、すれ違ったり。。。思い当たる節はあった。
その時は、自分がおっちょこちょいなだけだと思っていた。


色々分かって、落ち着いてきたら、顔以外のところに特徴を探している自分にも気がついた。
人間、無意識に色々、対応するものなんだなー(笑)



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