現役教員が育休を取ってみて
僕はいま、公立の中学校で教員をしています。教育や子育てにすごく興味があり、自分の実践や、日々考えたことを発信していく記事になっていますので、皆さんにも参考にしていただけると幸いです。
今回は、僕が育休を実際に取ってみて感じたことを共有できればいいなと思っています。
育休は休めるのか?
育児休業を実際に取ってみて、1番初めに感じたことは、シンプルに「仕事より大変!!」ということです。
当たり前と言えば当たり前なのかもしれません。子育てには24時間365日、休憩という概念がなくなる訳です。
職場の学校現場では、『休憩時間が曖昧で、大変!』という声が聞こえてきますが、そうは言っても、児童生徒が帰宅すれば少し落ち着くのは事実ですよね。
なので、育休を取って3週間ぐらいは、気づけば1日が終わっていて、呼吸するのを忘れているのでは?と思うほどパニックでした。(僕の能力がなかったことは秘密で)
1ヶ月が経った頃にようやくその生活のペースを掴み、余裕を持てる時間を作ることができてきました。
休むために育休を取ろうと考えている人はやめた方がいいと断言できます。自分にも、パートナーにも子どもにも迷惑をかけることになるからです。
家族のための時間を大切にするという覚悟のもと育休を取ることをお勧めします。
子どもとのコミュニケーション
育休中は子どもとの時間が何よりも重要ですよね。その中でも、どんなコミュニケーションをしたのかというのを話そうと思います。
僕は、今まで仕事ばかりで子どもとの時間が少なかったため、信頼関係を築く必要がありました。「ママ」との差を大きく感じ、このままでは育児に参加できずに終わってしまうという恐怖さえありました。
そこで、夫婦で相談し、長女のわがままを受け入れたり、甘やかす存在としてパパを受け入れてもらうことをやりました。ママにべったりだった長女は少しずつ、パパの僕とも信頼関係を築き、コミュニケーションを取れるようになって行きました。
時間をかけて、焦らずじっくり向き合っていくことがどれだけ忍耐力がいるのかを痛感した期間でした。
夫婦のコミュニケーション
子どもとのコミュニケーションはもちろん大事なのですが、それと同じくらい大事だったのは夫婦でのコミュニケーションでした。いつもは、仕事などで、一緒に過ごさない時間があることによって自然といい距離を取れる環境だったのですが、毎日、全ての時間を一緒に過ごすとなると、やはり、お互いに気を使う場面や、少し1人になりたいと言った時間も必要になってきます。
さらに、子どものこと、家のことで、まともに会話できる暇なんてそんなに多くありません。生活する上で必要な会話はするけど、幸せに過ごすための合意形成に時間を割けないと言った感じでした。
なので、「ありがとう」と「ごめんなさい」を意識して伝えていくということをやりました。荒みそうな心を浄化し、安定した精神で、過ごすことができました。
長く思いを伝えることも大切なのですが、それ以上に日々の小さな積み重ねの方が何倍も大切であると実感しました。
平日のありがたみ
育休中は当然平日に仕事に行かないので、家族で過ごすことになります。今までは土日にやっていたことをこの期間だけは平日にできるようになり心の余裕が生まれたのがすごくありがたかったです。
子どもと出かけたり、体調が崩れても大人2人で分担してお世話ができたりと、とてもいい時間でした。
最後に
ぼくの住んでいる自治体では希望制で助産師訪問をお願いできます。そこで助産師さんがこんなことをおっしゃっていました。
「旦那の育休に悩んでいる奥さんが結構いる」
この言葉には男性が、育休を休暇だと思っているところがあり、妻からお願いされたことだけを行う人が多いということが隠れていました。
僕自身がどうだったのか非常に不安ではありますが仕事が再開しても家庭の時間は大事にしたいと思います。