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41年ぶり”痛みの定義”の改訂

さて、2020年7月中旬ごろ
とあるところでは、痛みの定義が改定されたことが話題になっていました。
皆さんの耳には、目には、届いていましたでしょうか?

こちらでは、その定義を伝える、のではなく
それについて思ったこと、をnoteしようかと思います。

この痛みの定義とは
国際疼痛学会という世界での痛みについての権威的な学会なのですが。
ちなみに今まで使っていた痛みの定義は、1979年約41年前になるのです。
(それからいろんなことが研究でわかってきていたのに、今まで変わってきてなかったなんて!)


ちゃんと読みたい人は、コチラ↓  freeで読めます。英語ですが
https://journals.lww.com/pain/Abstract/9000/The_revised_International_Association_for_the.98346.asp  

図にしたのは、コチラ↓

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日本語だと、、(net上から拝借させていただきました)

痛みとは ” 不快な感覚や情緒的な経験で、実際の組織損傷や潜在的な組織損傷に関連したもの、またはそれに類似したもの。”

【重要なポイント】
・痛みは常に個人的な経験であり、生物学的、心理学的、社会的要因の影響を受けている。
・痛みと侵害受容は異なる現象であり、感覚ニューロンの活動のみから痛みを推測することはできない。
・個人は人生経験を通して痛みの概念を学ぶ。
・痛み体験の報告は尊重されるべきである。
・痛みは通常、適応的な役割を果たしているが、機能や社会的・心理的な幸福に悪影響を及ぼす可能性がある。
・言葉による表現は、痛みを表現するためのいくつかの行動のうちの一つにすぎない。-言葉による表現は痛みを表現するいくつかの行動の一つに過ぎず、コミュニケーションができないからといって、ヒトやヒトではない動物が痛みを経験する可能性を否定するものではない。

ちなみに以前は、コチラ→ 「実際の組織または潜在的な組織の損傷に関連した不快な感覚および感情的な経験、またはそのような損傷を表現したもの。」 実質的な損傷がなくても、”痛み”はあり、心理的なものです。とも言っていました。
また、以前は”個人は幼少期に怪我に関連した経験を通して、この言葉の応用を学びます。”とあって、幼少期の経験を元に、になっていたり。あとは、チクッとする、みたいな 不快でないものは痛みではありません、と言っていました。

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いや、痛みの報告や体験は、尊重しましょうよ。
それは違います、というのは、、、。 

時々言ってしまったり耳にしたらしていましたが、そう言われる側は、かえって心理的に不安定になって、固執しますよね。。
(昔の私に会った方達、すみませんでした。。反省 )

2020年は、個人が感じる 痛みについての概念がすこし寛容になったり、心理的なものや社会的な側面について広がりが出た感じです。 

さて、私が響いたのは。

”個人は人生経験を通して痛みの概念を学ぶ”

です。
あくまでも、痛みって、個人のもので
どんな人生経験をしたか、で 痛みの強さも質も違うのです。

なので、私たちや医療関係者が想像するものや
同じような”腰の痛み”や”肩の痛み”を持つ人たちが
同じ痛みであることは、ほぼ無いのです。

ということを、みんな認識できるといいなぁ。
と思った、というところです。

自分たちの概念や認識を、押し付けすぎないこと。

自戒を込めて。

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