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問診(疼痛検査)から臨床につなげるヒントはないか? その②

前回は疼痛検査の時こう考えますと書きました。

①どこの部位がいつから痛いのか→急性痛or慢性時痛によって患者教育をどうする?
②どんな動きで痛みが出るのか?→どんなストレスが加わることで痛みが出ているのか?
③なぜ、そのようなストレスが生じるのか?→隣接関節との関係性を考える
④疼痛が軽減する動作はあるか?→患者教育としての運動療法、今後の介入の方向性を考える

今回は②について書いていこうと思います。

②どんな動きで痛みが出るのか?→どんなストレスが加わって痛みが生じているのか考えて、痛みの部位の同定と今後の介入方針を決めていくようにします。

物理的なストレスとして、

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1圧縮ストレス→(関節面、半月板などの繊維軟骨、脂肪体など緩衝する組織が無理に圧縮され、痛みが出る)
2伸長ストレス→(靭帯や腱などの組織が引っ張られて、痛みが出る)
3回旋(剪断)ストレス→(組織が回旋により引き裂く力が加わり、痛くなる)
4摩擦ストレス→(滑液包や腱鞘が走行する部分でこすれて、痛みが出る。

このように痛み+「どのように動かすと痛いのか」という視点を加えることで、痛みが出ている部位の同定をし、整形外科テストなどで検証していくといった流れで評価しています。また、ストレスの種類を考え、そのストレスが加わりすぎないようにアライメントを調整して動作をやってもらい痛みが軽減するのであれば、評価にも介入の手掛かりにもなると思います!

例 膝を曲げると膝の内側が痛い。→膝の半月板に圧縮ストレスが加わっている。→大腿の外旋or下腿の内旋を誘導すると痛みが軽減→股関節か足関節に原因があるのではないか?

このようにイメージするには解剖運動学の知識が必要になり、自分の勉強にもなると思います。

みなさんの介入の参考になれば幸いです。よんで頂きありがとうございました。


もしよろしければサポートよろしくお願いします。頂いたサポートは自己研鑽につかわせて頂きます(^^)/