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20230715 客観性の落とし穴 村上靖彦を読んで

気になった言葉
impairment:器質的欠損
disability:環境が整わずにできないこと
環境を整えるか整えないかという、社会の側の姿勢が問われる

一人一人個別の経験の価値が下がったとき、経験の意味はどのようなものになるのだろうか?

リンネや啓蒙期の学者たちが依拠した規範は、客観性ではなくて、本性(自然)への忠誠だったのである。そのため、草花の一般的な特徴を強調して書いた

フィンランドにて、
「子どもの仕事は遊ぶことなのです」
子どもが望まない技術を強制的に身に付けさせるのは、ときとして要求が高すぎて、大人の満足のみに結び付く危険があります

現代人は、コミュニティによって守られることなく自分一人で自分の生活の維持に責任をもっているのであり、失敗があっても自分のせいなのだ

→統計は、数多くの具体的案事象を束ねて理解するには、強力な武器で、抽象化する。その分、個人的な経験が捨象されてしまう。
(分子の運動と統計力学)

数値化されたことで、社会や未来がリスクとして認識されるようになっ。

生産性によって人間を分断する試みは、顔を持った人格を匿名的なものへ変える動きである

ショウタさんは、逆境にあっても母親と自分自身を肯定し続ける一貫性を持つ

多くの社会科学は、客観性を重視するがゆえに、困難の当事者に外部からのラベルを貼って説明する。そうした外部からの概念を当てはめることは、当事者の経験を歪めることになる

苦しさは誰の方が大変とか、誰の方がしんどいとか、絶対にないんです

実は経験の個別性が持つ真理は、他の誰にとっても真理であるのではないか、と感じている

よそでいろいろと失敗しても、それを受け入れてくれるような場所
→母

西成区のキャッチコピー、来たら、だいだいなんとかなる

ネグレクトや不登校とネガティブにラベリングされていた家庭について、困りごとに焦点を当てて、「ヤングケアラー」として発見されるケースが出てきた
→言葉の発明は、言葉が巧みな人のノブレスオブリージュ

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