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20220321 進化心理学から考えるホモサピエンス アラン・S・ミラー/サトシ・カナザワを読んで

サバンナ原則
人はサバンナに暮らしていた時の前提から変わっていない。生物として資質を獲得して、固定化するには時間が足りないし、環境の安定性が必要です。

情報量は江戸時代の3ヶ月1日分と思っていたけど、今では1年分になった。職業は10年前のと今では大きく違ってきている。2年前のコロナで生活様式が変わった。

この速度で環境が変化したら、人は対応することはできないです。

VUCAの時代に成長
家庭も組織も同じかもしれません。安定性が成長を促すのであれば、これからVUCAの時代に入っては、成長は難しいとなる。特に若い世代にとっては。しかし、人々は成長しているように見える、若い世代ほど上手な気がする。

狭い範囲で見れば、環境は安定している。そこでの経験(失敗)を糧に成長する。若い世代は、体で感じていると思う。一方で年配は、体当たりする体力や失敗の影響が大きすぎて、二の足を踏んでいるのかもしれない。

どうするか? 視座を上げてみれば、違って見える環境も同じと認識する。その認識を、言語化・図化することで、事前に体力を温存し失敗のリスクを小さくできると思う。

雄の行動原理
死よりも恐ろしいもの、

「繁殖の完全な失敗」。遺伝子を残すための行動原理をベースに考えれると、雄同士のマウンティングや雌のリスクヘッジ感など、様々な行動が納得できる。

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気になった言葉

体験と環境が人間の行動に大きな影響を及ぼすことは、誰もが認める。
さらに、社会問題を解決するには、いかなる場合もまず問題そのもの、そして考えうるその原因を正確に把握しなければならない。
危険なのは、統計にもとづく一般論を個々のケースにそのまま当てはめること

サバンナ原則、自分の好きなテレビ番組を毎回のように見ている人は、友人関係に対する満足度が高い

イスラムの伝統の全身をすっぽり覆うヒジャブ

青い目が好まれる理由、人は好ましいものを目にしたときに瞳孔が広がる、瞳孔のサイズが一番わかりやすいのは青い目、反対に分かりにくい黒い目のひとが、神秘的と言われる。瞳孔の広がりがわかりにくい

離婚家庭の娘は、なぜ初潮を早く迎えるのか?
欧米の先進国が一夫一妻制をとっているのは、中世に比べて、これらの国々では男たちの資源格差が小さいからだ

女がダイヤモンドに目がないのは、高価であって尚且つ実用的な価値のないものでなければならない

裕福な人々は息子を、貧しい人は娘を望む、統計もそれを示している

遺伝子の論理から言えば、死よりも恐ろしいものがある。それは、繁殖に完全に失敗することだ

犯罪学では長年、結婚すると犯罪者が「落ち着き」、違法行為から足を洗うことが知られてき
一人の女を確保する=遺伝子を伝えられる。他の雄と競う必要性が低くなる。目立つ行動が収まる。犯罪だけでなく、科学研究も同じ

詰まるところ、男性が仕事の世界で業績を上げられるのは、それ以外の全ての事柄、さらには全ての人間に相対的に鈍感だからではないだろうか?
女には金を稼ぐよりももっとやりがいのあることがあるから、それほど必死で稼がないのである

なんらかの意図が働いているのに偶発的な出来事と考えるケース(否定的な誤り)だ。否定的な誤りがもたらす代償のほうが生存確率と繁殖成功度にはるかに深刻なダメージを与える

女の方が信心深いのは、この説明は一致する事実。(演繹的なブランチ検証法)

民族間結婚がないから、敵対感情が生まれる。数学的モデルはこの順番を示している

工業化以前の社会では、往々にして男性の方が女性よりも凝った飾りを身につけている

戦闘を生き延びて帰国し、妻と再会し子を成した兵士は、平均して2.25センチ高かった

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