【スケールがデカすぎる小説「三体」】
中国の作家、劉慈欣の作品、SF小説「三体」。
元々、前オバマ大統領が絶賛したりして、世界中で読まれている作品だが、周りでチラホラと読んでる人が居て、気になってたので読んでみたら、これが大当たり。
とにかくスケールがでかすぎて面白い作品だった。
何がでかいって、時間、空間、やってること、とにかく豪快。
あんまし書くとネタバレになるので書けないが、一番衝撃を受けたのは、時間設定の話。
小説の帯風に書くと…
「奴らは、450年後にやってくる」。
おいおい、それって、ちょっと未来すぎない!?今の登場人物、その頃には全員死んでるよ。
これは一読の価値あり。
科学描写が難しすぎるとか、「お前たちは虫けらだ」攻撃の有効性とか、とにかく話が長いよ、とか、
気になる所はあるかもしれない。でも、とにかくスバーっと読んでみて。
読んだあとに頭の中で反芻してみると、これまでこのスケールと、でかいスケールなのに超細かい描写は、読んだこと無い、と思うはず。
しかも、読み終えた作品は三部作の1冊目だという事実(笑)
※日本語訳版は1巻のみ。英語と中国語では3冊出てます。
【蛇足】
JKローリングの「カジュアル・ベイカンシー 突然の空席」やスティーグ・ラーソンの「ドラゴン・タトゥーの女」シリーズもそうだけど、海外の文化というか空気感みたいなものを丁寧に描いている(かつ翻訳が上手な)作品は、まるで海外旅行しているみたいな肌触りがあって、話の良し悪しとは別な部分でも好きな作品。
https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%89%E4%BD%93-%E5%8A%89-%E6%85%88%E6%AC%A3/dp/4152098708