Prometheus 252
2024/11/17
第一項『打ち首獄門』
日本も司法制度が、近代化する以前には権限責任の刑罰として『打ち首獄門』という、言わば、晒し首の刑が有った。
戦国時代の様な、有事の時代では無い。
豊臣秀吉が天下統一して太閤に成って豊臣秀次が、太閤秀吉に処された京都の河原での、切腹と介錯の後の晒し首陳列だった。
中国では、罪は九族に及ぶ族誅。
第二項『ハートランド経済圏』
一部、界隈では習近平失脚して、集団指導体制へ変化した中国共産党指導部の政権とか言って、持て囃しているが内実は、外交政策や経済政策でも、ハートランド経済圏での、経済協力関係維持政策は変らないという事である。
ここが、海外民主派の中国人華僑連中には、理解出来無い旧価値観での中国分析である。
第三項『両天秤外交』
両天秤外交は、それなりの国力(具体的には経済の構造サイクルが総合的水準である事。完全自給自足出来るシステムである事。それは、多分、ロシアと米国位だろう)の国家が出来る事である。
それ以外の国家は最終的に、どちらかに、選択を行わなければ、成らいからね(笑)。
第四項『平和ボケの幻想としての世界観でのロジック構成で主張しているからなのか?』
何と言うのかな・・・下斗米伸夫氏の論調は、正しいのだけれど、熱量を感じないし、現実感が無い、夢の中のお花畑仮想空間の様な、論調であった。
何故?そう成るのか?・・・平和ボケの幻想としての世界観での、ロジック構成で主張しているからなのか?・・・と、思う。
例えば、日本国やお花畑平和ボケ民族の日本人が『こうありたい。こう願う。』と言うロジックは、希望的観測である。
相手(対象)の側(共同体とか国家とか経済圏)が、その様な認識で対峙してくれるとは、限らない世界情勢に成ったから、日本の危機と言われる現象が、平和ボケの日本国民でさえ認知された。
それと相関して、自民党の支持率が下がっているのである。
その現象のファクトを語らないで、日本社会が、玉石混合で両論併記をする様に成れば、両天秤外交での、大失敗を戻せると思っている、下斗米伸夫氏の論調は、やはり”ぬるい”と、言わざるを得ない。
下斗米伸夫氏の、論調の1つ1つの事象分析と解説は正しいし、間違った事は述べて無い。
【However】今の時間軸の中で、日本が『ロシアさん、仲良くしましょう!』と公式に述べた処で、ロシア側は『もう遅い。今、日本と仲良くするメリットを感じない。』と言われたら、どうしますか?
これは、日本とロシアの北方領土問題に関しても、同じ事である。
故安倍晋三元総理の時の日本国政府でさえ、日本国は『二島返還で妥協して、ロシアと平和条約を締結しましょう!』と述べたが、ロシアが日本へ回答した答えは『日米同盟を破棄すれば、2島返還しましょう。』
若しくは『日米同盟破棄に近い形で、北海道周辺や津軽海峡等の米軍の立ち入り禁止が、日本政府には出来ますか?』という回答だった。
結局、故安倍晋三政権でさえ、北方領土返還は実現しなかった。
これは、日本国が【日米合同委員会と日米同盟の解消】が出来無い事を、ロシア側は知って、ロシア側のディール条件だったのである。
それを、戦後拝米主義の右翼も左翼も、コンサバティブもリベラルも『ロシアは北方領土を返す心算は無いから、日本国が飲めない条件を出した!』等と言い、日本人自らが、認知的不協和をロシアとの間に作ったのである。
・・・これを何と言うか?【自己中心、自己欺瞞、自己満足、お花畑】と言うのである。
外交交渉とは予定調和な交渉は無い。
日本人には、戦後、拝米主義の洗脳教育で【生殺与奪の権利】を、米国に預けている、大人に成れない子供の日本人だからである。
独立国としての、主権の保持と言う概念が皆無なのである。
故に【原子爆弾を2回も日本へ落して、民間人の虐殺を行った、米国人と戦後に屍者の墓場で”SEX”が出来る民族に成り果てた】のである。
広島、長崎に原子爆弾を落された、選挙区の岸田文雄の振舞い方を見れば、それが分かるだろう。
『今だけ、金だけ、自分だけ』の不感症のマグロ体質が、現代日本人の姿である。これは、ロシアとの北方領土問題だけでは無い。
北朝鮮の、拉致問題も同じである。
今の自民党政府に、本気で北朝鮮の拉致問題を解決出来ると、本心で思っている日本人は、何人いるのか?
この精神構造が、日本人のファクト(真実)である。
日本人が、大人に成らなければ、問題の解決は絶対に無い。
ミクロ視点の思考力では解決出来無い。
日本人の不都合な真実である。
現代社会で、無神論者が増えている日本は、問題解決をミクロの視点で、分析し【付け焼刃の拙速で稚拙な解決手法】しか生み出せない。
唯物論者の限界性である。
故に、今の日本人は”神の聲”を聞けないし、感じれないのである。
ジョルジュ・バタイユ的な表現を使えば【神の聲はオルガズム(orgasm)の時に聞こえるのである】と言えば、分かるだろうか?
エロティシズムの歴史(History of eroticism)三島由紀夫は、神について『暴力とエロティシズム』と述べた。
【破壊と再生の連続性】のスパイラルが、人間の【生と死】である。
第五項『日本が終焉を迎える原因』
この番組もそうだが、所謂、拝米保守の連中が愚かなのは、世論で1位の民意を無視して、議員には人気が無いと、真顔で述べる事である。
それも、石破氏が1位なのを、露骨に嫌う顔をする女。
この日本人の性質が、今、問題で日本が終焉を迎える原因なのである。
お花畑で、平和ボケの現実感が無い日本の政治指導層と、マスメディアとマジョリティーの国民、官僚機構、経済人等々である。
石破茂氏の話を、色眼鏡で見ないで、普通に聞けば、革新でも保守でも無い、極めて中庸な日本人の普通の感覚である。・・・凡庸とも言うが、これは日本人が、知的レベルと政治と倫理レベルが、低い民族性の中間点であるから。
それを、代表しているのが石破茂氏である。
日本国民が、優秀なレベルに引き上がれば、彼、石破茂氏の政治能力も自然と引き上がると言うだけの政治家である。
日本人の平均的な政治家なのである。
故に、その日本人らしい石破茂氏を否定する、拝米主義者や政治家や官僚やマスコミや経済人や国民は、日本人と言う自分が、嫌いな者達なのである。
故に、この平均的な日本人から、飛びぬけた右派と左派を擁護するのである。・・・これが、日本人の性質の、面従腹背精神と二重規範である。
山口 敬之氏は、石破氏を『他人事のような言動』と称して批判しているが、山口 敬之氏が批判する他の候補者との、比較内容を比較すれば、石破氏に関しては内容が【重箱の隅を突っつく様】な、とるに足らない批判内容である。
それだけ、石破茂氏は特徴が際立って無かったのであり、それだけ中庸、凡庸だった日本人の写し鏡である。
故に、大きな致命的なミスは侵してはいない。
【君子豹変】すると言う格言があるが、石破茂氏の様な、拝米主義でも無い、拝中主義でも無い政治家は、色が無い分だけ、今の日本社会にとっては、吉と出るか、凶と出るか、分からない分だけ、不確実性の未来には、うって付の人物である。
危機に関して、何かを変えなければ、生き残れない時には、中庸や凡庸の昼行燈の人物が、良い意味でも悪い意味でも、行動を取れるのである。
※大石内蔵助の【忠臣蔵】という物語は、その様な人物像の物語である。
故に、今日まで語り継げられた時代劇の定番である。
何故ならば、日本国民の平均値と連動しているからである。
なので、日本人の世論調査の人気投票と、自民党員の人気投票の数字結果は間違いでは無く、正確である。
これを嫌う日本人は『自分の事が嫌いな者』である。