Prometheus 255

2024/11/21

第一項『米国大統領選挙と日本の総理・総裁選挙との相関性に見られる』

ここで、米国大統領選挙と日本の総理・総裁選挙との相関性に見られる、政界事情を述べよう。

先ず①米国の政界の政治信条と思想価値観の分類。

現与党米国民主党内は、大まかに、左派リベラル勢力とグローバリスト、シオニスト、ネオコン勢力がある。

これは、バイデンとカマラ・ハリスの方向性の違いを見れば、理解出来るだろう。バイデンはイスラエルのネタニヤフとは大の仲良し。
カマラ・ハリスは、イスラエルのネタニヤフと犬猿の仲。

これは公式に、米国のメイン・ストリーム・メディアで報道されている事。そして、実際の米国の対イスラエル外交政策は、右にも左にも動けない状態の外交と成る。

ブリンケン国務長官がバイデン政権からの、引き続きでハリス政権に成っても、ブリンケン国務長官が来年で退任するのは、民主党内の、外交政策の違いが、浮き彫りに成っている象徴である。

民主党内では、ウクライナ問題での米国支援とイスラエルとハマス戦争での米国支援の問題で、左派と右派が対立している。

この場合、民主党の右派と呼ばれる側は、ネオコンとシオニストとグローバリストが共通点である。←ここがポイントである。

次に、米国現野党の共和党内の勢力分布は、大まかにトランプ応援団のMAGA運動勢力とグローバリスト勢力の「ライノ(RINO)」勢力が有る。

これに、米国の根の深い闇のユダヤロビー問題と所謂、DS(ディープ・ステート)と呼ばれる国際金融資本家達や軍産複合体のネオコンが、MAGAとRINOの陣営にそれぞれ入り込んでいる。

米国の共和党は日本の自民党に構成が近いのであり、日本の認識で言えば、自民党の拝米主義と媚中主義の対立という事に成る。・・・大雑把に述べている。

産経新聞の、この記事は共和党の「ライノ(RINO)」グループのグローバリストと、ネオコンとシオニストが協力して、チェニー元副大統領を顔にしたのである。

因みに、チェニーの価値観は、民主党のヒラリークリントンと同じである。

②日本の政界の構図分類。

先ず、大前提として、日本国は建前は主権国家で、独立国であるが、実は内情は、米国の属国でGHQ支配からの統治システムは約80年間、何も変わって無い。

これを大前提にする。

その中で、日本の最高意思決定機関は【日米合同委員会】である。
これは、鳩山友紀夫元総理大臣が公式述べているが、日本のメイン・ストリーム・メディアは一切、黙殺している。

鳩山氏の陰謀論と言う、レッテルを貼っている。

次に、メイン・ストリーム・メディアは、日本の政界模様は、右派と左派の対立軸で語っているが、そんな対立軸は、存在しないのが真実である。

日本の政界の対立軸を与党と野党に大雑把に別けると、それは、共産主義思想に対する、賛成派と否定派の対立である。

これは、日本国が米国の属国と言う前提での、米国の共産主義撲滅対策(通称:アカ狩り)の先兵として、占領下の日本と南朝鮮(大韓民国)が、米国に選ばれたのである。

これは、米国の国際戦略の一環である。

故に、日本の政界では与党も野党も全て【拝米主義】である。
日本共産党が戦後当初は【反米主義】だったが、日本共産党も60年代安保闘争や70年代安保闘争を経て、日本共産党の反米思想は薄まった。

これは、米国の外交戦略(キシンジャー戦略と連動する)で、米中蜜月に成ると、日本の政界は中国の影響力をおける事に成る。

そして、田中角栄元総理大臣時代に【日中国交正常化】が、キシンジャーと鄧小平の間で、合意されたのである。その時、台湾は中国の領土という事を確認した。

余談だが、台湾は毛沢東時代に、毛沢東と米国の間で【台湾は中国の一部】という密約が交わされている。

この辺の裏事情は、馬渕睦夫元大使が語っているので、詳しく知りたければ、参照するべきである。

話しを戻すと、日本政界では、その頃(日中国交正常化)から与党も野党にも、親中、媚中、拝中議員が増え始めて、一大勢力に成りつつ有った。
しかも、拝米・親米・媚米と対立しないのである。

【(拝中・親中・媚中)≠(拝米・親米・媚米)→(拝中・親中・媚中)=(拝米・親米・媚米)】に成ったのである。この折に、日本共産党も反米と反中の立場では、支持率が上がらなくなった。

日本共産党初代書記長の不破 哲三氏からして、親中・親米路線に成ったのである。宮本顕治氏までは、反米・反中の路線で有った。

時代は進み、現代では、こえまで上手く行っていた日本の政界の秩序【(拝中・親中・媚中)=(拝米・親米・媚米)】が、習近平政権とバイデン政権の、米中対立世界情勢に成ると、米国の属国日本は嫌が負うにも、巻き込まれてしまうのは、当たり前なのである。

それが、自民党の総裁選にも頸木と成っている。

今まで、日本の政界は与党も野党も、独立国としての意識が希薄(特に日本の政治家は)なので、親米派や親中派が入り乱れてカオス状態に成り、両天秤外交など出来無くなる。

そこに、登場したのが岸田文雄である。

岸田文雄の行動原理は、これまでの自民党や日本政界の常識(日本の政界では、今までは米国と中国の間を上手く天秤にかけて、両国に面従腹背の外交を行って来た)を無視。

まぁ、二重基準の外交が出来無くなったのが、パラダイム・シフトである。米国の、しかもバイデン政権の犬として、振る舞った為、岸田文雄の敵が拡大したのである。

バイデン政権は、ネオコン、グローバリスト、シオニストの政権で有る。
米国でさえ、バイデンと習近平は仲良しだったが、国政では対立せざるを得ない位に、成った世界情勢の米中対立である。

そんな中、バイデンの犬の振舞いの岸田政権では、破綻するのは当たり前である。

今後の日本は、更に、米中対立とウクライナの敗戦、イスラエルの敗戦という状況に世界が成って行くので、日本のかじ取りは、岸田政権時代よりも、与党も野党も厳しく成る事は予測出来る・・・。

これが、日本の国家観なのである。如何に、日本の政治家がこのレベルに至っては、無い事が理解出来るだろう。私が、日本国滅亡への進路は変わって無いと言ったのは、この事が有るからである。

故に、自民党の総裁選は誰が成っても良いし、野党は、総選挙で本当に政権を握って、日本の針路を滅亡から、再生へ向けられる人物で無いと、ダメな事が分かるだろう。

選挙民は、その様な目線で見るべき。

第二項『ポトラッチ』

カール・ポランニーや栗本慎一郎の経済人類学からすると、人間は【ポトラッチ】の習性が有るらしい。

中国の今の共産党指導部の様な、与え続けられる事へのストレス。
与える側は貴族であり、与える側は、所謂、庶民。
人間のバランスは【過剰と蕩尽】である。

一方的な、過剰は破綻を来たすのであろう。

第三項『これを政治学用語では、モンロー主義という』

これも、国家観が経済原則より上だという事が、理解出来る動画であろう。米国では、民主党も共和党も米国国家観の上では、【資本の移動の自由】は、存在しなくなったという事である。

これを、政治学用語ではモンロー主義という。

それに、日本が大前提にしている、相互主義による自由貿易と言う概念は、米国では通用しなくなったという事である。
その上で、日本はどうするべきか?

と言う考えが、日本政府をはじめ政界、経済界、官界には、対応策が無い。

『困った。困った。どうしよう?』の連続で、軈ては『無かった事にしよう。見ないフリをする。忘れる事にする。』と成るのである。この日本社会の空気が、蔓延しているから、自民党の支持率は下がるのである(笑)。

米中に対して(相互主義)の天秤外交の国家観の破綻である。

第四項『プーチン大統領は違うと思うよ』

トランプ氏は、承認欲求が強い人だったんだ。
意外とさびしがり屋だったんだね(笑)。

日本人も、米国政治を自分では、どうにもできないのに、米国選挙に入れ込む体質だけど、プーチン大統領は違うと思うよ。

基本、ロシアの運命はロシアが決める。
米国に左右される事は無い。
なので、他人事の様に語る。

第五項『既に、遅しである』

既に、遅しである。

これだけ候補者が、乱立すれば最早、人気投票成るに決まっている。
候補者が、政策的の集約を無視した結果・・・。
同じ政策の者が、乱立しているだけ。

政策の一番、大きな違いは(それも自民党内での意見の違いだけ)消費減税派と、財政拡大派か?消費増税派と、財政均衡派?の違いだけである。

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