
元・不登校飲み会で生徒に言われた衝撃のお言葉
先日、元・不登校飲み会を開催しました。
安めの居酒屋でざっくらばんと。
お茶会はよくありますし、
いい感じのカフェやセミナールームなどでの集まりもよくありますが、
居酒屋は僕は初めてでした。
お酒が入ると
本音トークが出来て面白い。
参加者は大学生3人と私。
大学生の子がメニューを見ながらお酒や料理を注文するのが
感慨深かった。
料金は私が払いましたが
その時には彼らはトイレに消えている(笑)
「おおー分かっているのかな」と。

また、彼らの不登校に関する答え合わせができて良かったです。
不登校中は本人も周りもいろいろと悩みます。
これは親御さんもそうですし、
支援者である私もそう。
答えの無い日々での仮説検証。
で、何年後かに聞いてみました。
私「ぶっちゃけなんで不登校になったの?」
A「頑張りすぎて燃えつきましたね。
友達にばったりあったら
あの頑張りだと燃えつきると思ったと言われました」
私「なるほど。やっぱそうなんだね」
A君は学校が嫌であるようには見えませんでしたので納得。
当時は本人も「なんで不登校になったかわからない」と言ってました。
私は分かっていましたよと。
さて、このA君の社会復帰に関してはかなり厳しい態度で臨みました。
しかし、、、
A「ぶっちゃけうちの親も早野さんも甘かったですね」
そうのたまうA君。
結果から考えるとかなり厳しい態度で臨んだことは
正解ではあったようだ。
むしろ本人的には「もっと早く厳しい態度で臨んでも良かった」
とのこと。
その言葉を額面通りには受け取れませんが。
ただ、早すぎるとそれはそれで大惨事になったと思われる。
ある程度の保険をかけると少し遅くなるのは必要経費では無かったか。
そう自分をなぐさめました(笑)
一方でB君にはいっさい厳しい態度は示しませんでした。
世間一般で言われている受容・共感のみ。
B君は今充実した日々を過ごしていると語る。
結果だけ見ると「それで良かったんだな」と思います。
つくづく難しいですよね。
元不登校の人と話すと
「もっと受け入れてくれたら」
と後で言う人がいる一方で
「もっと厳しくしてくれたら」
と後で言う人がいます(笑)
ずっと後で言う感じで、
不登校中は何も言わない。
言っても当たり障りのない会話などが多い。
A君にB君的な対応をしても
ダメでずっと引きこもるだろうし、
B君にA君的な対応をしても
余計に悪化したでしょう。
大人には推測する力が求められるわけですね。
普段の様子から推測する「読心術」が求められます。
さて、彼らと話していて印象的だった言葉に
ホワイトハラスメントというものがありました。
C「ホワハラも嫌だよね~ ブラックも嫌だけど」
AB「わかる~」
私「何それ?」

ホワイトハラスメント(ホワハラ)とは、
上司や先輩が部下や後輩、同僚に対して、
過剰に気を遣って仕事や指示を与えないことで、
精神的な負担を与え、
成長の機会を奪う行為です。
不登校でも考えさせられる話です。
特徴としては以下があるようです。
上司が叱責などをしない「ホワイト企業」でも発生する
部下が「指導しないのはハラスメントだ」と感じることから、ホワイトハラスメントと呼ばれるようになった
テレビドラマで登場したことをきっかけに、メディアやSNSなどで注目を集めた
【ホワハラが発生する例】
部下に対して「私がこの仕事をやっておく」「残業はしなくていい」と伝える
相手を思いやった行動が、相手を寂しくさせている
「ブラックも嫌だけどホワイトハラスメントも嫌」
そう語るやつらに大人や親がどれだけ苦労しているかを
語っておきました(笑)
成長したい気持ちを
かなり持っているんだなと思う。
一方で成長したければ自分で機会をつかみとるべく
「自分から努力しましょう」と
リクルートの社訓みたいなことを言いたくもなりました。
言いませんでしたが(笑)
就活中の彼らに言いました。
「ブラックもダメだけどホワイトもダメ。
世の中は厳しいね‼」
「これからは君たちも我々と同じ苦しみを味わうのだ。
そういう難しい任務をやり遂げた君たちの親に感謝しなよ」と。
共に飲むビールの苦さがとても美味しく感じました。