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交換留学|ブリュッセルでカバンをスられ、携帯、財布、家の鍵を全て失った話😭

😭
言語化することで今後の自分と誰かの糧にしようと思う。

盗まれた物に加え、5万円分wiseカードのタッチレス決済で利用されてしまった。

当時の状況

事は日曜日の夜8時ごろ、ブリュッセルの中華料理屋で4人の友人と食事している時に起きた。この日私たちはBright Festivalを目当てにゲントからブリュッセルを訪れていた。
6人用テーブルに案内され、私の隣の椅子が空いたのでそこにカバンを置いた。背もたれ付きの椅子だった。友人とFestivalの感想を言いつつ運ばれてきたラーメンをすする。背後のテーブル席に、ちょうど私と背を合わせるような形で男が座っていた。

完全に油断していた。これに尽きる。

ふと椅子を見るとカバンがない。コートの下やトイレ、テーブルの下を見ても、どこにもない。後ろに座っていた男は忽然と姿を消していた。

どうやらやられてしまった。人生初のスリ被害である。事態を認識して一瞬でパニックになった。この時カバンには携帯、財布(=wiseカード、三井住友visaカード、滞在許可証etc)、家の鍵が入っていた。

犯人との電話

一緒にいた友人がすぐ警察に通報し、その後私の携帯に電話をかけてくれた。驚いたことに、犯人は一度電話に応じた。

今俺たちはもうメトロに乗っていて、君のカバンで遊んでるよ。大切なもの全部入ってるね、fuck off😜

若い男が大まかにこのようなことをまくし立て、電話は切られた。その後iphoneの電源が切られ、端末は追跡できなくなった。あまりに露骨な悪意を向けられたことにかなりたじろぎ、足がガクガクして血の気が引いた。

その後の対応

スーパーsweetな友人たちは、パニクってぐしょぐしょ泣く私を抱きしめ、やるべきことを冷静に整理してくれた。わざわざ日本語のキーボードをインストールして携帯を使わせてくれた。
このおかげで三井住友のカードはすぐに止めることができた。友人のインスタから父のインスタにDMし、部屋の契約書 (= 大家の電話番号が記載されている)を送ってもらうという荒技で、なんとか大家にも連絡がついた。

問題はwiseのカードであった。wiseには、カードを凍結するための電話番号が存在しない。したがって、アプリやブラウザから自分のアカウントにログインし、凍結する必要がある。

しかし携帯を失った私はアプリが使えない。部屋の鍵を失ったために、翌日朝に隣町から大家が来てくれるまで、自室のPCにアクセスする術もない。
友人の携帯からウェブ上でのログインを試みたが、電話番号での認証、その他のデバイスでの認証が必要で、袋小路状態となった。

泣く泣く警察での事情聴取を終えてPolice Reportと仮の滞在許可証をもらった後、電車でゲントまで戻った。(この聴取の時、友人が警察官のフランス語を全て通訳してくれた。涙 感謝してもしきれない)
時刻はすでに0時を回っていた。家無き子となった私を友人が自室に泊めてくれた。

翌朝10時ごろ、大家が合鍵を持ってきてくれた。友人の携帯から大家に連絡しつつ自室まで戻り、真っ先にPCを立ち上げ、ブラウザからようやくカードを止める。
履歴を確認すると、一日の利用上限に設定していた5万円を、全てタッチレス決済で使われていた。


😭

基本的なこと|盗まれる前提での行動

そもそも使わないカードを持ち歩くべきでなかった。免許証も保険証も、自宅に置いておけばよかった。必要ない現金も入れておくべきではなかった。本当に。旅行のあとそのままにしてしまっていた。
手元に残ったのは自宅に置いておいたパスポートのみである。学生証も滞在許可証もなくなり、今再発行依頼をしている。

これを読んでいる交換留学生や観光客には、今一度手持ちの荷物、財布の中身を確認して、本当に必要なものだけ持ち歩くことをすすめる。
盗まれる前提で行動することが大切である。オンライン決済に使っているカードなんか家に置いておけば良いのだ。貴重品はなるべく分散して持つこと。今回私は全てを一つのカバン、一つの財布に入れてしまっていた。😭

wiseのカードを使っているならば、利用上限を厳しめに設定することを強く勧める。デフォルトでは上限なしなので、意外と設定していない人が多いのではないだろうか。アプリから簡単に変更できる。
私のように全てをスられた時、wiseに関してこれ以外できることは何もないと思われるからだ。(もし私が知らないだけだったら教えてください)

留学中盤の油断と慣れ

慣れてきた頃、留学中の国内が一番危ないのかもしれない。
最近の私は英語も上手くなったし、国外への旅行も経験していた。この時一緒にいた友人は全員欧州出身で、心を許している人々であった。なんとなく、観光客ではなくベルギーに根付いた人間として生活をできているように思っていた。ブリュッセルはベルギー国内で、訪れるのは5回目であった。

だからこそ、基本的なスリ対策を怠っていた。余計なものを持ち歩きすぎた。カバンから手を離してしまった。

ただの交換留学生である私はどこまでも外国人であり、ここは母国ではないのである。そのことを再認識する機会となった。

ところで、一緒にいたスペイン人3人、イタリア人1人全員が過去に何かしらスられた経験があるらしい。You are finally an European というブラックジョークをもらった。
海外の日本人は狼の群れに放り込まれた羊のようだと言われるが、言い換えれば、それだけの危機意識で平和に暮らしていける日本という国は、本当にすごいとも思った。

最近のブリュッセルはマジで危ない‼️

この前日にはブリュッセルで銃撃があり一人が死亡していた。マジで命があるだけ嬉しい事なのかもしれない。
超良い人もいれば超悪い人もいる。ゲントののどかな雰囲気、優しい人々をあたかもベルギー全体のことだと勘違いしていた。

友達が一緒にいてくれてよかった 国内でよかった 5万円で済んでよかった 😢ブリュッセルにはもう行きたくない。


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