2024/03/13


 いつも通り、起きて白湯を作りながらストレッチや軽い筋トレをして、できた白湯をちみちみ飲みつつ組んだメニューの筋トレをすべてこなして、白湯を飲み干した。いつも通り、というか、ここ一ヶ月くらいでやり始めたことである。実家に行ったりだとか夜行バスで東京に日帰りで行った時以外はわりと毎日続けていられている。日課になりつつある。習慣に出来ればこちらのものだ。
 冷凍してあるお米をチンしている時間で顔を洗ったり化粧水やら乳液やらを塗りたくり、チンし終わったのでお米と納豆とお味噌汁とで朝ごはんとした。お味噌汁、べつに鍋で作らなくてもいいんじゃないの?と気づいてからほとんど毎日お味噌汁を飲んでいる。今日はきのことわかめを入れた。
 私はしばらく、いやしばらくと言うか実家を出てから体重計を購入していなくて、実家を出てすぐの二年は友達とルームシェアをしておりその友達が体重計を持っていたのですみませんねよっこいしょという具合でその頃はお借りしていたのだけど、ルームシェアをやめてからもやっぱり購入していないのでそれで体重計はなくって、つまりルームシェアを辞めてから二年くらい体重計に乗っておらず自分の重さを知らなくて、一ヶ月前に実家で乗ってみたらルームシェアしていた最後の方から約十キロも重くなっていた。増えていた。自分が十キロも。笑ってしまった。つい先日健康診断をして二十歳の頃から十キロ増えていませんかの質問に増えていませんと堂々と答えたというのに、二年で十キロ増えていた。というか健康診断の時に体重計に乗っているはずだ。しかし私は気にしていなかったのか、数字を見ることがなかった。でも見てしまった。ちょっと顔とか丸くなったし肉もついてきたなと思ってたけど、十キロ。お米の十キロは相当重い。人間の十キロもおそらく重い。驚愕。痩せたいとかなんとか言いながらもおかしをばくばくたべる人生だったが、割としっかりダイエットの文字が頭に浮かんだのでそろそろ痩せようと思いAmazonで体重計を購入した。自分で買うのは初めてだった。
 それで食事とかも気を使うようになって、昨日なんとなくTwitterを見ていたら一日五百キロカロリーで済ましているキャバ嬢のような人のツイートが流れてきてそれは流石に無理かも〜とか思った。でもまぁ私は痩せられるなら不健康でもいいかなとかちょっと思ったりもした。でもでもぐっと摂取カロリーを減らしたらお菓子とかの欲が強く出そうなのでほどほどにするつもりである。というか私はまだTwitterをTwitterと呼ぶしツイートをツイートって言うんだな。

 予約炊飯で炊いておいたおいもを冷凍室に入れて、逆に冷凍室から小分けにした鶏肉を冷蔵室に入れた。夜に使おうと思って。

 職場についてなんやかんやと働く。働いたらお昼になってお昼にはご飯を食べる。今日のそれはざるそばだった。いつもはざるそばと丼のセットでご飯を半分にとかしたり、とろろのおそばとかやくご飯だったりするのだけど、週末に友達とご飯に行く予定があるのでなんとなくカロリー貯金というかヘルシーにしなければという気持ちになったからざるそばにした。食べてる途中で、私ってなんか全然噛んでないかもと思った。ダイエット中はいやダイエット中でなくてもよく噛みなさいって世の中の大人は言うのに大人の私はほとんど噛んでいない。それはいけない。
 そばをたくさん噛みながらぼーっとしていると、バカリズムの架空OL日記に出てくるかおりんもあんまり噛まないタイプだったことを思い出す。社員食堂でお昼を食べながらくっちゃべっている時に「私」がかおりんが全然たべものを噛んでないことに気づいて、ねぇちょっと今食べて見てと言って、みんなでかおりんの咀嚼に注目してほら全然噛んでない!とわいわい言う。それに対してかおりんは「でも牛乳はめっちゃ噛むんです」と弁解する。弁解?牛乳を噛むってなに?みたいな静かな笑いのシーン。架空OL日記はブログを何回も何回も読み返すほど好きで、唯一大学の時落研サークルの先輩が架空OL日記を読んでいて興奮した。その先輩はサークルの部費を横領していた。

 午後もへろへろに働きにこにこしたりイラッとしたりあわあわしたりして帰宅。いつもは一駅歩くのだけれどその元気はなかった。百三十円分の元気がない。その一駅で高校生球児と一緒の車両になり、あの駅へはこれに乗り換えて行ってそうして行くんだよと二人で一人に教えている場面に遭遇し、ほっこりとした。
 家に着いて一息もつかずにストレッチと筋トレを済ませて風呂に直行。なにか考えたり座ったり寝転んだりスマホを触ったりすると途端に何も出来なくなるのであーーーとか言いながらやるべき事をやるのが良いと最近気づいた。やるべき事はやらなければならない。
 キャベツとネギと豆腐と朝冷蔵室に入れて置いた鶏肉とでちっちゃな鍋を作って、それと作り置きのキャロットラペと、あと、ちょっとお腹が空くかもと思ってゆでたまごを食べたけれど、その最後のゆでたまごは完全に余計だったかもしれない。お腹が重くなった気がする。
 洗い物などを済ませるともう部屋の電気をパチリとけしてデスクライトだけ点けて今これを書いている。これからは本を読む。今はモーリーン・キャラハンの捕食者を読んでいて正式なタイトルは『捕食者——全米を震撼させた、待ち伏せする連続殺人鬼 』である。亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズIV、らしい。これの前の前に読んでいたのがナッシング・マン/キャサリン・ライアン・ハワードで、主人公が殺人犯だったのでなんか殺人犯目線のやつ、読みたいかも、の気分になってポチッたものだった。ポチっている間に何冊か挟んだので今は特に殺人犯目線の気分では無いが、なるほどと思いながら読んでいる。世界史選択でなかったからなのかどうなのか、私はカタカナの名前がとんと覚えられず、なんたら捜査官だのうんたら刑事だのというのが覚えられず、三人くらいしか正確に把握していない。たくさん人間が出てくる。なんとか州とか、そういうのも覚えられない。ここに出てくるシリアルキラーのキーズという男はあちこちと州を跨ぐことによって捜査の目をかいくぐってきており、その距離がとても広くて、この移動距離全部で犯罪を誘拐を強姦を殺人を行っているとするならば……と捜査官や刑事が途方に暮れるのだが、私にはもちろんその距離とやらが分からず、日本で言うとどこからどこなの北海道から沖縄とかそういうやつ?東京大阪間くらい?わからね〜!と、なった。ノンフィクションであるので、つまり実際に起こった事件なので、おもしろいだなんて言うと怒られてしまうのだろうけど、おもしろく読んでいる。
 八十頁ほど読んで、ベッドに移動して『読書の日記  本を出す  指を切る  お葬式』を読んだ。はからずもこちらも八十頁読んで満足して、寝。




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