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家族会議のある日常

夫婦の中で、特に決め事はないが、定期的に行っていることがある。

それは、「家族会議」だ。
われわれ夫婦の中は「レヴェリー」と呼んでいる。(某有名漫画に登場する世界会議の名です)

ひょんなことがきっかけだった。

もうすぐ子どもが産まれる。

そうなると、
「今みたいに2人でゆっくり話す時間も少なくなるかもしれないね」
と夫がぼやいたことから。

わたしはその言葉を聞いて、ゆっくり2人で話す時間を大事に思ってくれていることがすごくうれしくて、同時に少し寂しさも感じた。
確かに現実的に少なくなることに違いはないだろう。

常々、夫婦の間で話をしているとは思っていたのだが、定期的に時間を決めて「話し合う場」をもってみたらどうだろう、と思いついた。
そこで、「会議」をしたいとわたしから申し出たのだった。

会議は堅苦しい感じがするとのことで、前記の「レヴェリー」になったわけである。

これまでに3回行ってきた。

議題を持ち寄って発表し、議事録をパソコンで打ち込む。書記と司会も立てる。なぜか、2人とも敬語で話し合う。

やるからには、形から。

やってみて、一つ解決したことがある。

夫婦で考えるスピードが違うことが、今まですれ違いの原因として問題になることが多かった。

わたしは先々を見通して考えたい。
そして、勝手に考えて初めは楽しんでいるのだが、途中で考えることが多くなってきたり負担に感じ始めてきて不満が溜まってしまう。

彼は、のんびりその時の直感で考える。
家事にも協力的で、考えることを先延ばしにしているわけではないということをいっしょに過ごしてきてわかってきたが、自分の不満が相手に向いてしまうことが多くあった。

だから、いっしょに考える場を設定する。

感情的になってしまうのは、不満を不満のままで溜め込んでしまうから。

わたしは、コミュニケーションの時間を大事にしたい。
長くいっしょにいると、わかってくれているような気になってしまうが、言葉にしないと、行動で示さないと、わからないことだってたくさんある。

二人がこれからも仲良く楽しく、二人らしくあれるための工夫。

「いつレヴェリーする?」

という言葉がうれしい、そんな今日この頃。


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やまだ めぐみ
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