マガジンのカバー画像

橋のはなし

42
人類の三大発明といえば、「道」「階段」「橋」である。中でも、橋は、河を渡るための手段として始まり、創造的思考に基づいて様々な発展を遂げて現在に至っている。その架橋の歴史と美しい姿…
運営しているクリエイター

#八幡橋

35.国産鉄材を用いた最初の橋ー東京都江東区の八幡橋

日本における最初の鉄の橋は?  江戸時代末から明治にかけて、文明開化の一環として鉄材を使う橋の建設が始まった。  初の鉄橋は、1868年(慶応4年8月)に長崎市内を流れる中島川に架けられた「銕橋」であった。木造橋が水害で流された跡地に、橋長:約22m、全幅:約6mの錬鉄製の1径間桁橋が架けられた。  現在は、1930年(平成2年)に3代目となる鉄筋コンクリート橋に架け替えられているが、欄干には「鉄の橋」の銘がある。  二番目の鉄橋は、1969年(明治2年)に横浜開港期の