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BB小説家コミュニティ12期の感想

こんにちは。初めまして、もしくはお久しぶりです。伊藤あまねです。
今回もBookBase(以下BB)の『BB小説家コミュニティ』に参加してきました。

BB小説家コミュニティとは何ぞや?

BB小説家コミュニティ(以下BBコミュ)とは、
出版社であるBookBaseが運営を行う国内最大級の小説家向けオンラインコミュニティ』
であり、
『執筆のモチベーションを加速させることが目的

有料のオンラインコミュニティです。
ちなみに、顔出しは一切ありません。
基本のやり取りは、連絡事項はSlackで、交流やコミュニティ内イベントはDiscordのチャット(もしくは音声チャット)のみ。
BBコミュの特徴はこちらに詳しく。

最大の特徴は『プロの編集者に自作品の感想&アドバイスを頂ける』ということ。
しかも、一次創作であればほぼどんなジャンルでもどんど来いな、頼もしい編集部!
ちなみに私が日頃書いているのはR18ありのBL小説です。
提出方法が他ジャンルと若干異なりますが(R18なので)、門前払いされることはまずありません。とてもしっかり見て頂けます。

プロの編集者さんに感想を頂けるものを『感想サービス』と言い、
BBコミュ参加申し込み時に『スタンダードプラン』というコースに申し込むと可能になります。(感想サービスがないのは『ライトプラン』です)
BBコミュ開催期間は3カ月間。
その間に一人当たり最大月2作、1000文字プロット(公募で言う梗概:話の筋を統べて書いたもの) か、冒頭10000文字を、プロット2作か冒頭2作か、どちらか一作ずつ(計2作)見て頂けます。
しかも! 開催期間中、1度だけ、上記2作に加えて最大10万文字までの長編を見て頂けます。
つまり、月2作×3カ月(3回)+10万文字長編一作=最大で7作見て頂ける、ということになります!
もちろん、プロット6本、冒頭を7作、でもいいわけです
(この辺りの使い方は、同じ作品を繰り返し出すのでなければ自由です。)
……ちょっとややこしいので、この辺りは公式ページを見て頂くといいかもです。

では実際どういう感じの感想がもらえるのか?

今期提出したものが殆ど公募用だったので、唯一お見せ出来そうなのがこちらでした。
内容としてはBLによくあるオメガバースもの。初めて書いたので見て頂きました。

冒頭から社会的に立場が弱いオメガが、立場が強いアルファを罠にハメて憂さ晴らしするというアンモラルな展開は刺激的で、「これからどうなるんだろう?」と続きが気になる内容でした。そして擦れたオメガの主人公に対して、スポーツマンで真っ直ぐなアルファの攻めが非常に魅力的で、彼の第二の性やスポーツに対しての姿勢に人として好ましく感じられました。相反する二人が紆余曲折を得て結ばれていく物語は王道であり、どれだけ読んでも飽きがこないドラマティックな内容。非常にワクワクします
質問されている『オメガバースの基本』『メイン二人が結ばれそうな予感』『父親との対峙の匂わせ』については、いずれも押さえられているように感じました。少し『オメガバースの基本』については、キャラのセリフが説明的だったり、説明的なセリフを重ね過ぎている印象があるので、初出の説明が終わった以降のセリフは、もっと言い回しを自然なセリフになるよう改稿されると、キャラがより活き活きとしてきます。

感想サービスの返信内容のレベル(どれくらいの厳しさで見て頂くか)は、6段階(とにかく褒めてもらう~指摘をしっかりしてもらう~商業レベルの6段階)の中から選べ、加えて参加者それぞれに合った感想とアドバイスを頂けます。
ちなみにこちらは上から3番目の『甘さ控えめ、しっかり指摘してほしい』。
どの編集さんにも言えることですが、頭ごなしに作品や人格を否定されることはまずありません。
褒めるところはきちっと褒めてくださいますし、指摘されるところはきちっと指摘してくださいます。
他作品(公募用など)で一番厳しいレベルでお願いしたこともありますが、(厳しい指摘であることは間違いありませんが)筆を折りに来るような厳しさではありません。「作品をより良くしよう!」という思いからの言葉なので、(受け止められるのに時間などの差はあれど)傷つけられることはないのではないかと、個人的には思っています。

あと、感想をくださる方の指名もできますが、最初は指名なしでやってみると、そのジャンルを得意な編集さんやアドバイザーさんが請け負って下さいます。
ちなみに、編集者さんとアドバイザーさんとわかれていますが、感想内容の程度にほとんど差異はないと思います。経験値の違いは多少あるかもしれませんが、「アドバイザーさんで大丈夫なの?」というご心配は無用です。その辺りのフォロー体制はすごく万全です。

おすすめなオプションメニュー

参加費とは別料金を支払うと、「壁打ち」「個別編集」というサービスも受けられます。
「個別編集」はその名の通り、「感想サービスでは見てもらえなかった細かい箇所(注意:一文一文ではないです)まで、1時間限定で字数制限なしに見てもらえる(注意:文字数に応じて料金は変わります)」サービス。

個人的におすすめなのはBBコミュが開催されている期間内だけしか受けられないサービス、『壁打ち』です。
どういうものかと言いますと、『プロの編集者さんと1時間好きにお話ができる』というもの。
基本は「新作の企画を練るための打ち合わせ・相談をするもの」なのですが、場合によっては、「作家としてどうやって活動していくといいのか」とか、「創作の相談」や「人生相談・愚痴」など多岐にわたります。
かくいう私も、創作がらみの占いをして頂いたことがあります(これがまたすごく興味深いのです)
特に、商業で活動をされている作家さんともなると、表に出しにくい相談事というものが多少なりとも生じてくるかと思います。
解決は無理でも、誰かに聴いてもらいたい……という時に、このサービスを利用してみるのも手ではないかと思います。

こちらのサービスは、参加プランに関係なく、BBコミュ参加者であればどなたでも何度でも受けられるので、非常におすすめです!
(注意:壁打ちはコミュ開催期間限定のサービスです)

その他楽しいこと


BBコミュ開催期間中は、コミュの運営さんが色々なイベントを開催してくださいます。
例えばDiscordのチャットや音声チャットを使って、編集者さんに創作のお悩みを相談する『編集相談会』が開催されたり、BBコミュの所属編集さんやアドバイザーさん達が複数集ってトークをする『編集鼎談会(へんしゅうていだんかい)』が行われたりなど、創作の勉強になったり、意欲を刺激されるイベントが週に数回企画されています。
その他にも、リピーターさんを中心とした参加者さん達が主体で行う自主企画などもあり、とても交流が盛んです。

もちろん、交流はちょっと……と言う方も大勢いらっしゃいます。
Discordのチャットはジャンルなどによって細かく分かれているので、そのやり取りを見ているだけでも色々な情報が入ってきますので、それを見ているだけでも面白いかなと思います。
(苦手な話題がありそうなところはそれぞれミュートもできますよ)
コンテスト情報(いつどんなのが開催されるとか)などもサラッと流れてきたりするかも……?

ただ、人と人の交流ですし、創作者というのは何かと抱える首長などもその人それぞれありますので、BBコミュに合う合わないというのは大いにあり得ると思います。
無理に参加者さんと交流しなくてもいいし、そもそもコミュに参加しなくてもいいわけですから。
ただ、「一人でやっていてモチベーション上がらないな……」とか、「自分の作品の良さってなんだろう?」とか、創作で思うところがあったりしたら、参加を検討されてもいいかなぁ、と思います(私がそうだったので)。来期(13期)が開催されるかはわかりませんが、もし開催される場合、参加を検討する参考になれば嬉しいです。

BBコミュ12期の感想

「BBコミュは偶数回期はおとなしい」と、言われているのですが……
今期は割とにぎやかだったような??(笑) 自分が音声チャットに入っていたりしたからですかね……(苦笑)
前期途中からワケあって商業作家の末席に置いて頂けることになった私。
これまで全く縁がないと思っていた商業世界のあれこれが急にリアルに迫って来て、正直右も左もわからない!(これまで色々目の前で話はされていたけど、まさか自分が……と思っていたので聞き流していた私……)
でもSNSでは訊きにくい!! うっかり炎上とか怖いもの!!
そんな時に役に立つのがBBコミュ!!
色々と先達の商業作家さん達にお話をお聞きしたりとかできるのです。
作家さんたちに訊きにくいことは、先に挙げたような『壁打ち』や『編集相談会』などで編集さんにお聞きするのもアリです。
特に、創作のメンタル面で困っていることなんかは編集さんにお聞きすると客観的な意見が頂けるのでかなり参考になるかと。
『編集相談会』などでは、基本、創作に関することであれば何でも質問できます(担当する編集さんによって得意不得意な分野はありますが)。
なので、「こんな初歩的なこと聞いて笑われない? 怒られない?」という心配はありません。ちゃんと丁寧に答えてくださいます。
そんな感じで、今期もとってもお世話になりました。ありがとうございます。

ちなみに今期の目標『毎月1作新作を書き上げる』『感想サービス枠を使い切る』は、各月2作ずつ新作を書き上げ、その内一作は10万文字感想サービスを利用したことで達成出来ました。
来期もどんどん書いていきたいと思います!
(注意:感想サービス枠使いきりは必須でも義務でもありません。各自の執筆ペースに合わせましょう)

今期も大変お世話になりました。
また来期も参加したいと思っています!
少しでも参考になれば幸いです。


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