見出し画像

3回目のBB小説家コミュニティ

お久しぶりです、伊藤あまね。です。
タイトル通り、2023年の8月~10月の三カ月間、
BookBaseという出版社が主催している小説家のコミュニティに参加してきました(11/3現在リンク先は9期の募集内容です。11/10より一般募集が始まります)。

リンク先にある通り、
『”書きたい!”を加速させるコミュニティ』です。
なので「ここに入ればコンテスト入賞するんだ!」だとか、
「ここに入ればランキング入りするんだ!」だとか、
そういった目に見える成果が保証されているわけではありません。
じゃあ、どう言ったことが得られるのか?
言ってしまえば個人個人で違うので何とも……
なのですが、それだと3秒でこの記事終わっちゃうんでね……(苦笑)

BB小説家コミュニティ(以下コミュ)は有料で、
しかもそんなに気軽には参加費を払える額とも言い難い(初見はね)。
そんなコミュになんで3回もわざわざ参加しているのか?
結論を言えば、
私にとってコミュが創作意欲やモチベーションを引き上げてくれる場だから、です。

あとは色々と情報や知識を得られることが多いから、ですね。
皆さん本当に色々お詳しい。
参加者の中にはプロの作家の方もいらっしゃるので、
商業でやっていくための話などをお聞きすることもできたりなんだり。
あと本当にリピーターの皆さんがやさしい。
創作に関する悩みに真摯に向き合ってくださって、
有難いアドバイスなどを頂けたりもします。
創作活動って孤独じゃないですか……
あと、私はBL書きだから特にかもしれませんが、
「自分の性癖特殊では……?」みたいな孤独感ありませんか?
周りに同好の志がいないぞ……みたいな。
そういう孤独を分かち合えたりとかもしたりするようです。

なにより、編集の皆さん・アドバイザーの皆さんの懐が本当に深くて!!
スタンダードプランという、簡単に言うと
『自分の作品に対してプロの編集者から感想がもらえる』
という、びっくりなプランがるのですが、それに申し込むと、
ほんっとうに有難い目から鱗な感想とアドバイスが頂けます。
例えば、私が今回頂いた中での感想(冒頭10000文字まで)はこちらです。
(一部略しています)

伊藤あまねさん、こんばんは!
大変お待たせしました、「月うさぎとクズ拾いのフルムーン」冒頭10,000文字を拝読しましたが、独特な世界観漂うBL作品に個人的にも興味深く内容に浸らせていただきました!
主人公である月うさぎのノーベンと、そんな彼に見出されて願いを叶えると言われても無関心なエイプリルとの物語はどんな結末を迎えるのか、とても気になります。
一口に願いと言っても叶えられる限度があるのに対して、無欲なエイプリルが最後にどんな選択をするのか読み手としてもいい終わりを迎えてくれるといいな、という願望を抱きます。
それでは本題に入らせていただきます!
 
(中略)
 
・恋愛関係に発展しそうな予感がするか
次にノーベンとエイプリルの今後についてです。 冒頭で恋愛関係に発展する予感については、10,000文字の時点では少し描写が弱いかなと感じました。
ノーベンの事情とエイプリルの人となりが分かる冒頭にはなっているので、そこはすごくいいです!
ですが反面、二人のやりとりが冒頭10,000文字だけですと、性描写ありのB Lというよりは健全なBL、もしくはBRなのかなと読者の一部は考えてしまうかなと思います。
冒頭で願いを叶えるために、叶えた人間を交わらなければならない、という伏線を事前に張ってはいるものの、本当に結ばれるのかなと疑問を抱かれる方が出てしまう可能性は否定できません。
・願いを叶えるための交わりについて
続いて懸念されている願いを叶えるための交わりについてです。こちらは前述でお話した恋愛関係のお話にも少し繋がります。
願いを叶える相手と交わることを、ノーベンがエイプリルに伝えるのを失念し後に影響を及ぼすのは展開的には問題ないかなと感じました。
ただそれが関係して、先の恋愛事情に発展するのかなという疑問を生み出しているのかなと考えています。
 
(中略)
 
・獣人について
最後に獣人について挙げさせていただきます。 今作における獣人についての設定がどのようになっているのか、とても気になるところです。
作中では単純に「人」と括られていますので、獣人がいないのか、あるいはいるのかも読者の中には気にする方も出てくると思います。
もしいない場合、物珍しさ溢れる彼のことを気にかけないというモブが出てこないのは不自然に感じられるかなと思いました。
仮に他にも存在するのであれば、軽く「人や獣人」といった具合に簡単に描写するだけでもいいです。 こうすることで、街に現れた月うさぎだとノーベンのことを誰も物珍しそうにはしないかなと思います。
今作を読んでいて、特に感じたのが物語の設定に関する因果関係がしっかり書かれているのがすごく良かったです。
特にエイプリルの無欲さはなるほどと首を縦に振ってしまうほど理路整然としていて、付け入る隙もなくノーベンが困ってしまう姿が目に浮かぶようでした!以上となりますが、執筆のご助力ができていれば幸いです。
内容の一部は提案も混じっていますので、ご参考までにしていただければと思います!

……どうですか? 
ちなみにこちらは編集の方ではなくてアドバイザーの方なのですが、
「え、編集さんじゃないんでしょ?」なんて心配は全くいらないです。
コミュの感想を受けてくれるアドバイザーの方々は
厳しい選抜をくぐり抜けてきた精鋭中の精鋭なので、
フィードバックして下さる感想も、
「どこをどうすればどんな風に良くなるか」
というのを的確に言語化してくださるのですごく納得がいきます。
編集の方だとこれにコンテスト情報がより詳しく頂ける可能性が高い、
という感じですし、指摘もより細かく的確です。
昨今界隈を騒がせている
「なんかしらんが頭ごなしにエラそうに言ってくる」
なんてことは全然ないです!! これは絶対!!
物凄く丁寧で、たとえ厳しめの感想をお願いしても、
指摘はズバッとしているけれどモチベを潰すようなことはないと思います。
(感想は依頼時に「”とにかく褒めて!”から”修羅(商業で通用するかどうか)”」までテイストが選べます。)
スタンダードプランは定員100名ほどとのことなので、
「自分の作品は正直どう読まれているんだろう?」
ということが知りたい方には是非お勧めしたいプランです。

私の話で言うと、このスタンダードプランで申し込んで
毎回「ああー、良かったー! さあ頑張るぞ!」ってなります。
正直、公募でもWeb投稿でも必ず感想を頂くことってないですよね。
それが必ず、しかもなんでそう思ったかを理由を的確な言語化をされた感想を頂ける。
それも、プロの編集者に。こんな機会ってそうそうないですよ。
しかも! BL(TL)書きには嬉しいR18原稿を見てもらえる!!
性癖の幅の広い方々ばかりなので安心して読んで頂けます。
何より否定されないのが嬉しいところ。

公募原稿を見て欲しいんだけれど……という際には非公開で依頼もできますので、安心して公募に出す予定の原稿を依頼できます。
※もし、より詳しく見て頂きたいという場合は個別編集という別プランもあるのですが、これは今期諸事情でお休みになってしまっているので、采井からの詳細のお知らせを待った方がいいと思います。

コミュに入っていて何より勉強になるのが、壁打ち。
壁打ちとは何ぞ? という話ですが……
要は、
『有料別オプションで一時間プロの編集さんと色々お話や相談ができる』
というもの。
「こういう作品を書きたいんだけれどどうなんだろう?」とか、
「創作していく上でどうしたらいいんだろう?」とか、
創作に関することやコンテストの戦略とか、人生相談までできてしまう。
担当される方によってはWebtoon原作に関することも詳しい方がいらっしゃるので、気になる方は要チェックですよ。
ちかも壁打ちはコミュ期間中何度申し込んでもいいのです(有料別オプションですよ)。

あとプラン外のことを言えば、ディスコードというアプリを使ってコミュ参参加者同士で交流ができることですかね。
交流だけ目当てにコミュに参加もできるので、お試しにという方はこちらでもいいかもですね。

8期はかなり大人しかったんですけど、今期・9期はすっごい盛んで。
ただその分ちょっとハラハラする面もなくはなかったんですけども、
その分主催のオタクペンギン社長はじめ運営の皆さんがめちゃくちゃフォローしてくださっていたので、安心して交流出来ました。
あと、コミュの民度が高いので、大きな揉め事みたいなものは起きてないです。
参加者同士で注意喚起し合う感じです。もちろんやさしくやわらかく。

それから、毎月のイベントで編集相談会や公式交流会があったりもします。
編集相談会はその名の通りコミュの編集さんに創作に関する相談をあれこれできる会。
開催が平日お昼間だったり休日夜だったりいろいろで、
また担当される編集者んによっても得意分野があるので、
物凄く的確で欲しいアドバイスが頂けたりします。
コンテスト関係でも創作の方向性でも、どんとこいな感じです。

そして編集さんやコミュ参加者によるコラムもまた勉強になります。
9期は参加者コラムが盛んで、私も1つ書かせて頂きました。
編集さんのコラムは小説に関する様々なことを、
参加者コラムはその方が知っているあらゆる知識に関することを、
それぞれコラムにして投稿するというもので、
特に参加者コラムは誰でも出来るのであなただけが知っている話をするのも誰かの創作の種になるかもしれません。

あと、コミュはクローズドな場ので、
突発的にすごい企画が立ち上がったりして面白いですよー!
毎回オタクペンギン社長が趣向を凝らして開催されるので本当に面白くてためになります。

コミュは3ヶ月限定のコミュニティなので、定期的にリセットできます。
一度きりでもいいし、何回も参加してもいいし。
参加することで何らかのメリットがあることも多いかもしれません。

ただ! コミュニティは”人対人”関係のものです。
なので無理に交流を秤に行かなくてもいいし、
そもそも参加もしなくてもいいです。
合う合わないがきっとあるので。

ただ、一年前、筆を折ろうかと思うほど創作迷子だった私が、
今年だけでここまで17作品・累計約110万文字書けるほどモチベを爆上げしてもらった、という事実もあります。
コミュに入ってから公募に出すという事にもチャレンジするようになり、
先月は初めて出張編集部に持ち込みもするほどに造作への姿勢が変われました。
コミュが性に合ったらここまで変わる可能性がある……かもしれない。
生憎コンテストなどで結果は出ていませんが、
それでもランキングにたまにはいるようにもなってきているので、
本当にコミュに入ってよかったなと思ってます。
(効果には個人差があります。)

なのでもし、いま自分の創作に自信を失っていたり、迷いがあるのなら、
BB小説家コミュニティに入ってみるのはいかがでしょうか?
大人になってからのサークル活動みたいな感じで楽しいですよ。

私は既に10期もスタンダードプランで申し込んでいますので、
もしこれを読んで興味を持たれた方がいらっしゃったら、
次はコミュ内でお会いしましょう。

ではでは長々と失礼いたしました。

いいなと思ったら応援しよう!