「求めていないアドバイス」に対する男女の違い
されると嫌なことのひとつ。相談していないのにアドバイスをされること。相談した内容から飛躍したアドバイスをされること。
たとえば「ライターを頑張るぞ」と宣言しただけのときに、「ライターとしてやってくための7つのコツを教えるわ!まず1つ目はね〜」と声を掛けられるとうんざりする。
「ライターの営業のコツってなんだろう?」と相談したのに、「そもそもライター云々というより、あなたの場合は食生活を見直してから仕事のことを考えた方がいいよ」などと言われると、うんざりする。(崇拝している人からの言葉だったら別である。)
ハウツーをたずねた時にそもそも論を出されると、「相談しなきゃよかった」「話がズレている」と思ってしまう。遠くの人ならまだしも、身近な人ならなおさら。
旦那がこの動画を観たらしく、夕食の時間に「求めていないアドバイス問題」が話題にのぼった。
旦那いわく「ななから相談を受けたからアドバイスをしたのに、なぜか不機嫌になることが多い」らしい。
わたしとしては、そもそも何かを相談した覚えがあまりない。
という話をしていたら、どうやらわたしがほとんど独り言のように話す言葉が相談っぽく聞こえていたようだ。
わたしとしては「そうなんだー」「へぇー」という返答をくれたらいいと思っている場面で、旦那はいわゆるマジレスをする。それで「ふぁっ!?」となるわけだ。
また、ハウツーの相談をしているだけなのに、そもそも論を返されることにより、わたしが「ふぁっ!?」となり、それが不機嫌に見えるようだ。
脈絡がなく、興味がないのに、わたしに密接に関連する話が出てくると、フリーズしてしまう感覚がある。「今なんの時間?」「テーマは何だったっけ?」「それについて考えたことがないし、口頭でやり取りしながら考えることはできないんだが」と混乱するのだ。その自覚はあるから、それが不機嫌にうつるんだろう。どうしたらいいんだ?
過去にこんな光景を見たことが何度もある。ふわふわした女性と論理的思考が強そうな男性が雑談している。女性はふわっとした雑談をしているのに、男性は毎回アドバイスで返す。女性はかろうじて笑顔で返答しているが、内心ウザそうにしているのがひしひしと伝わってくる。だが、男性はアドバイスをして満足気だ。
少なくともこの光景を3組分は見たことがある。わたしはこの光景を見るたびに、そういう男性のことを「この人、苦手だわ」とうっすら思い、あんまり関わりたくない人リストに格納していた。かなり女性寄りの視点なのだろう。
女性は共感を求め、男性は解決策を求めるとよく聞くが、その典型例だ。
わたしは一連の会話の中で、コミュニケーションの面倒くささを痛感し、やはり本のようなまとまった文章を通して思考を披露し合う方が自分の脳みそには合っているような気がした。
口頭やLINEで議論したり、話し合ったり、喧嘩腰で会話するのも苦手である。長文でなければ考えは伝えにくいし、「アドバイスを求めているのか否か」の背景も示しにくいと思う。
自分の話に着地させて申し訳ないが、会話に不向きな性格な気がする。
そこそこ長い文章で指示をもらえたらスムーズに理解できるけど、「そっちの端を奥に寄せて!」などと口頭で指示されると、分かりづらさに発狂しそうになる。「そっち」も「奥」も分からん、と。
せめて「あなたから見てて右」とか、「いったん全体像を説明します!」とか、ポンコツ脳でも理解できるコミュニケーションであってほしい。
「望まないアドバイス」の話から、テキストコミュニケーションの話に飛躍してしまった。それでこそ自由なnoteという場でしょう。
自分でも平気でいられるコミュニケーションをしていたい。その点、ライター業は合ってると思います。ありがとうございます。適材適所。