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子どもの前で、喜怒哀楽をだしてみたら

息子が生まれた時、「ちゃんとママにならなくちゃ。ちゃんとしなきゃ!ちゃんとしなきゃ!」と思いながら、肩に力を思いきり入れて子育てをしていました。

息子を公園に連れて行っても、年齢が10個以上の差がある年上のママが多い中、ポツンとしていたあの日。

辛くても、しんどくても、ママになったんだから、泣いちゃダメなんだ。子どもに、悲しい姿や、怒る姿を見せちゃいけないんだ。と、謎の思考になっていました。

でも、時は過ぎ、5人の子どもがいて「怒らない、哀しまない」とかは、到底無理な話。
それぞれが、自由な性格で、のびのび育ってきた結果、親のわたしにも、対等に主張してくるわけです。

そして、事件が起きました。とあるやり取りをきっかけに、

「後でやるって言ってるじゃん。ママうるさい~」(小3女子)
「ママきらい~」(3歳女子)

心底疲れ果ててるわたしには、ドストライクに刺さった言葉の刃。

気力が足りていたら、「また言ってるわ~」と心の中で余裕をかましているはずですが、ダメでした。
耐えようにも耐えられられない大粒の涙が、ボロボロと流れてきました。

ひさびさに思考停止。

黙ったわたしを、子どもたちは察知して、「やばっ」という顔をしていましたが、取り繕うことなく、構わず泣きました。

「ママどうしたの?どうしたの?」と、3歳女子が駆け寄ってきました。まだ言った言葉の重さをわかっているようでわからない、3歳。
とりあえず泣いていたので、彼女の問いには答えませんでした。

状況を察したのか、1歳次男がギューと、足にしがみつきに来ました。その優しさに、さらに涙が止まりませんでした。(1歳にして、この観察力は素晴らしいなと内心思いながら)

泣いてる私に2人とも近寄ってきて「ママごめん…」と。

そして、少し落ち着いた時「ママはロボットじゃないからね。ちゃんと感情あるんだよ」と、2人には伝えました。

自分の気持ちを無視して子育てしていた時のわたしは、生きた心地がしていたのだろうか。どうやって、感情コントロールのバランスを取っていたのだろうか。壊れずに、よくやってこれたな。

昔のわたしのように今も、どこかで、自分に正直に生きられず、辛く抱えているママがいると思うと、駆け寄って抱きしめたあげたいな。
もう、十分だよ。頑張ってる。それ以上、気持ちにふたをしないで大丈夫。喜怒哀楽を出したって、子どもなりに受け止めてくれます。
安心して、正直に生きてみてください。


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