懲らしめのムチ

「亜美、おしりを出しなさい。」

亜美の母親は冷静な声で娘に宣告をした。

決して感情的ではない、淡々とした口調は
小学5年生になった亜美を恐怖と後悔を与える

「ごめんなさい、ママ!もう絶対にしないから!
次は絶対に守るから!!」

「・・・ゲームは1日1時間まで、そう決めたのはあなたでしょ?約束を破るのはいいの?」

「お願い!ムチは嫌だ!ムチだけは!!」

亜美と母親はとある宗教に入っている。
そこでの教えはゲームなど低俗な娯楽は推奨していないが普段、楽園に行くためとはいえ娘に我慢をさせているのは母親も承知している。

大人になるまで末信者だった母親は誕生会やクリスマスなどイベントに参加したことがある。

そしてそれなりに楽しかった思い出もある。

しかし、この宗教に出会ってから今までの自分が、世間がどれだけ間違っていたのか思い知らされた。

娘にはもちろん、そのような行事に参加させていないが誕生日やクリスマスの時期になると少し寂しそうな娘を見ると心が痛む。

そう思い、数ヶ月前にどうしても欲しいとめずらしく亜美からお願いをされゲームの内容も十分検討しルールも二人で決めたのにも関わらずルールを破ったのだ。

しかもこれは初めてではない。

今までに二度、時間を守らずその都度注意をしてきた。

今回で三回目だ。

宗教の教えで教義からはずれた事をした子どもの躾としてムチでおしりを叩くことを推奨している。

亜美も小学生5年生になりあまりムチをされることはなくなったがここぞというときには絶大な効果を見せる。

「・・・もう一度言います。亜美、おしりを出しなさい。」

「う・・・うっ・・・うっ・・・」

亜美は観念したのか泣きながらはいているズボンのウエスト部分に手をかけるとするするとおろす。

そして脱いだズボンを丁寧に畳むとパンツに手をかける

「グスッ・・・グス・・・」

今から味わうだろうお尻の痛みを想像すると涙と後悔が止まらない。

どうして、あの時ゲームを終えなかったんだろう。二回とも許してもらってたから今日も軽い注意だけで済むと思ってた・・・今日は何発だろうか、ムチは嫌だよう

いろいろなことを考えながらパンツをおろし畳の上に両肘、両手、両ひざをつき四つん這いの姿勢をとる。

これが亜美の家でのムチの姿勢なのだ。

亜美が四つん這いになるのを確認すると部屋の戸棚を開け電気コードをビニールテープでぐるぐるに巻いたいわゆる「ムチ」を取り出した。

「亜美、どうしてムチされるかわかるよね?」

母親は亜美の隣に両ひざでたち左手で背中に起きムチを右手に持ち静かに語りかける。

「うっ・・・う・・・ゲ・・・ゲームの時間をま、守らなかった・・・」

「そうね・・・しっかりと反省しなさい」

そういうとムチを愛する娘のおしりに振り下ろした。

ビシィ!!・・・

ビシィ!!・・・

「ウッー!!ウワァ―!!!」

ビシィ!!・・・

「あぁぁあああ~~!!!!」

1発目はなんとか泣かずに耐えたものの2発目には声を出し3発目には耐えられずに姿勢を崩してしまった。

たった3発で・・・と思うかもしれないが耐え難い痛みが亜美のお尻を襲う。例えるならば叩かれた瞬間はナイフで切りつけられた痛みが、そしてすぐ後に火をつけられたような痛みがくる。

 「亜美、姿勢を正して」

「ごべんな・・・ごめんなさい、もう、もう許して!! 」

「まだよ、四つん這いになりなさい」

今の3発で自分の行いがいかに愚かな行為だったのか亜美は理解した。しかし母は今日は3発では足りないと思っている。

「おし・・・おしり痛い・・・!!やだ、やだ・・・!!」

「10数えるうちに四つん這いになりなさい。1・・・2・・・3・・・」

「いやだ、いやだ・・・かぞ・・・数えないで!おしりだす!だすから・・・!!」

この数字を10数える効果は絶大でどうしても亜美がおしりをだすのをためらったときに使う。

10数えるまでにおしりを出さなかった場合どうなるのか亜美が一番よく理解しているためどれだけ嫌でも痛くてもおしりを出す。

「うっ・・・うー!!!」

なんとか四つん這いに戻るがさっきのムチの痛みがまだ残っている。

歯をくいしばり、次のムチを待つ。

母親は再び、亜美の背中に手をやると最初より少し強く押さえた。

ビシィ・・・!!あぁぁあああ~!!!ビシィ・・・!!いだい~!!!ビシィ・・・!!あぁあああああああああああ~~~!!ビシィ・・・!!

再び、亜美は姿勢を崩した。


もう限界だ。お尻には無数のミミズ腫れができている

「ママ・・・!!もう・・・!!ぃ・・・いやだ!!もぅしないで・・・!!ゎか、わかっ・・・わかったから・・・!!」

お尻を母から遠ざける格好で涙ながらに必死に訴える。

「まだよ、四つん這いになりなさい。」

これほど絶望を感じさせる言葉があるのだろうか

7発でもう亜美のお尻は悲鳴をあげている。

「1・・・2・・・3・・・4・・・」

また10カウントがはじまった。

「いや、いやだ~!!いやだ~!!」

「5・・・6・・・」

「うわぁぁ~ん・・・わぁ~~ん」

大きな声で泣きながらまだ許してもらえないと理解し四つん這いの姿勢に戻る。

「・・・おしりを高くあげて」

四つん這いにもどったものの自然におしりをかばう姿勢になりおしりが低くなった亜美に冷静に言葉をかける。

「うぅ・・・うぅ・・・うぅ・・・」

恥ずかしさなど今は考えられない。

亜美はおでこと肘、両手を畳につけ、言われた通りにおしりを自ら高くあげる。

ムチで叩かれるために・・・

その体制で今度はしっかりと体を母の腕に掴まれ固定された。

ビシィ・・・!!うわぁぁ~ん!!!ビシィ・・・!!おじりいだっっ・・・!!ビシィ・・!!いだい~!!うわぁぁ~ん!!!うわぁぁ~~~~ん!!!!

・・・固定していた腕が離れ、母が亜美から離れた。

ようやく懲らしめが終わったのだ。

最初に懲らしめを宣告されて時間にして約10分ほど

たった10分だが長い長い時間に亜美は感じられた。

亜美はお尻を高くあげた固定されていたままの状態でまだ泣いている。

「うわぁぁ~~ん!!!うわぁぁ~~ん!!!」

おしりは当然ながらヒリヒリと痛む

「亜美、正座になりなさい、お話をします。」

「うっ・・・うぇっ!!!」

懲らしめが終わった安堵感をまだ感じられないまま言われるがまま正座になる。

「約束を破る、それは絶対にしてはいけないこと、しっかりわかってくれた?」

まだ泣いている亜美の目をしっかりと見て変わらずに静かに語りかける。

「は・・・はいっ・・・ごめんなさい・・・うぅっ・・・も・・・もう絶対にや・・・やぶり・・・やぶりません・・・」

「はい、じゃあ今日から2週間ゲームは禁止。おしりをしまって顔を洗ってきなさい。」

「はい・・・」

亜美はパンツをはき、ズボンをはくとようやく落ち着きを取り戻した。

そして誓った

もう絶対に約束は破らないようにすると・・・

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