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遅い後悔

「なによ!こんなもの!!」 ガシャーン!!!! 怒りのあまり加奈子の投げたものが音を立てて壊れた。 しまった・・・ そうすぐに思ったが時はすでに遅かった。 妹の優子は自分が作った陶芸のお皿を割られて 一瞬目をパチクリさせたがすぐに大きな声で 泣き 「うわーん、お母さ~ん!!」 とキッチンにいる母を呼びにいった。 加奈子が割ったのは夏休みの自由工作で作った 陶芸のお皿だった。 妹の優子と一緒に別々に一個ずつ作ったのに 優子だけ市のコンクールに出品され、それもな

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    • さぼりの代償は

      今中さくらは焦っていた 音楽家の両親のもとに生まれ、今も自室でピアノのレッスンを自宅で父から受けているのだが先週渡された課題曲が全くといっていいほど弾けないのだ。 焦れば焦るほど指は動かず楽譜とは違う鍵盤を叩いてしまう。 「さくら、もういい。一体どうしたんだ?そんなに難しい課題じゃないはずだよ?」 パパが見かねて声をかける 「・・・ご、ごめんなさい・・・」 震える声で答える 「練習はちゃんとしたのか?」 「う、うんもちろん!!」 一瞬ドキッとしたがつい咄嗟に嘘

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      • 過去の記憶

        これは子どもの頃に実際にお仕置きとしておしりを 叩かれたことのある女性の実話です。 聞いた話なので細かいところは多少想像で書いていますが、概ね事実にのっとっていると思います。 職場の飲み会中、「最近のこどもについて」 という話題になった。 そして「最近の親は甘すぎる」という話になると ある女性が 「ほんとそうですよ~うちの親みたいに厳しすぎるのもなんですけど甘すぎるのはだめですよね~」 と話題にのってきた 「そんなにご両親厳しかったの?」と誰かが聞くと 「厳しかっ

        • 火遊びの代償は

          お盆真盛りの暑い日。 小学5年生の伊藤亜弥は母方のおばあちゃんの家に来ている。 車で2時間ほどの距離で、歳が近くて仲の良い従姉妹も住んでいるので毎年楽しみにしている。 この二日間たくさん楽しみ、いよいよ帰る日の 当日。 最後にもう一度みんなでおじいちゃんやご先祖様のお墓参りにいこうということになった。 お墓につき、お母さんやおばさんたちは水をくんだり お花を生けたりしている。 「暑いなぁ」と、思いながらその様子を眺めていると1つ年上の従姉妹の美奈ちゃんとその妹で3

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          うそをついたときは

          土曜日の昼下がり小学4年生の石田咲衣(さえ)は自宅で母に出された課題をしている。 日曜日以外は学校の宿題とは別に母親から課題のドリルを渡される。 課題と言ってもそれほど多くなく集中させすれば1時間もかからず終えることができる。 しかし、今日は違った。 どうしても集中ができない。 何故なら見たいテレビがあるからだ。 もう始まりの時間まであと5分を切っている。 どうしてもみたい。 ずっと楽しみにしていたのだから・・・ しかし咲衣の家のルールでテレビは課題が終わってからと

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          懲らしめのムチ

          「亜美、おしりを出しなさい。」 亜美の母親は冷静な声で娘に宣告をした。 決して感情的ではない、淡々とした口調は 小学5年生になった亜美を恐怖と後悔を与える 「ごめんなさい、ママ!もう絶対にしないから! 次は絶対に守るから!!」 「・・・ゲームは1日1時間まで、そう決めたのはあなたでしょ?約束を破るのはいいの?」 「お願い!ムチは嫌だ!ムチだけは!!」 亜美と母親はとある宗教に入っている。 そこでの教えはゲームなど低俗な娯楽は推奨していないが普段、楽園に行くためとは

          懲らしめのムチ