パリオリンピック 予選ラウンド第2戦 日本男子代表VSフランス 「歴史的1勝は果たせませんでしたが、素晴らしい試合でした。まだ、ブラジル戦があります。この経験を糧に、日本バスケは次のステージに行きましょう」
日本時間深夜の試合だったにも関わらず、多くの人たちがこの試合をテレビで観ていただきました。会場にもたくさんの人たちが、日本から応援にかけつけていただきました。本当にありがとうございました。目標とするベスト8進出を目指して、選手たちは、鬼気迫る熱量で、最高のプレー、試合を魅せてくれました。
結果は延長までもつれ込み、90-94。歴史的勝利が目の前からこぼれ落ちる悔しさは言葉では表現できません。何よりも選手たちに勝たせてあげたかった、日本のファンの皆さまにショック・ザ・ワールドの感動に浸って欲しかった。私がバスケに関わって観た試合の中でもトップクラスに悔しいものでしたが、日本代表には心から感謝しかありません。エクセレントゲームでした!!
会場は地元フランスのファンが席巻、完全アウェイでした。日本代表選手たちは、かなりやりずらかったと思います。しかし、勝利への執念を最後の最後までまで切らすことなく戦ってくれました。おそらく、世界中のバスケファンの皆さまにも日本代表の凄みというインパクトを確実に残しました。
試合開始前から、ものすごい盛り上がりで、フランスファンは勝利を確信するかのような雰囲気の中、試合が始まりました。
1Q。八村塁(以下、八村選手)選手、河村勇輝(以下、河村選手)選手の連続ポイント。河村選手が連続スリーからのレイアップで3分54秒残りで既に10ポイント。積極的にチームを引っ張ります。1Qは、25-32で7点ビハインドで終了。立ち上がりは、悪くありませんでした。八村選手 9P、河村選手は、10Pを記録。
2P。最初の2分、両チーム得点が動かず我慢の時間が続きます。日本代表のセカンドユニットが本当に頑張ってくれました。時に、渡邉飛勇(以下、渡邉選手)選手のリバウンドが素晴らしかった。残り7分23秒、トムの抗議でビデオチェックがはいりますが、変わらず。繰り返しビデオリプレーをみてもノーカウントのはず…。審判がかなり日本に厳しい印象は、最初から最後までありました。そんな中、よく我慢していました。残り3分、富樫勇輝選手のお誕生日を自ら祝うスリーで40-40の同点に。続いて館か八村選手のジャンパーで逆転。
前半はまさに真っ向勝負、あのスーパースター軍団に全く怯むことなく、一歩も引かないと言った感じでした。44-49、5点差で折り返し。素晴らしい前半でした。フランスファンをかなりざわつかせていました。河村選手 10P、八村選手 14P。
3Q。後半に入ると、吉井 裕鷹(以下、吉井選手)とジョシュ・ホーキンソン(ホーキンソン)の見事な連続スリーで同点。流れを戻しました。そして、残り6.分24秒 ホーキンソンのスリーで55-51 リード。そのあとは一進一退の攻防が続き、リードチェンジが繰り返されます。3分46秒、痛恨の八村選手のアンスポ。終始、アウェイの洗礼とは言え、厳しい笛が引き続き続いていました。選手たちはこのアクシデントがあっても、何とか64-69、5点差で最終クォーターへ。
4Q。厳しい雰囲気が漂いましたが、八村選手の連続スリーで。67-72。5点差に詰め寄る。まだまだ諦めていない。直後、悪夢が訪れます。八村選手が2つめのアンスポで退場。まだ、残り8分ありました。フランスファンは大盛り上がり。
しかし、ここからが日本の強さが発揮されます。残り5分45秒で河村選手の会場が静まり返るバスカンスリーで4点プレー。75-77、2点差へ。
お互い疲労困憊で足が止まり始めている中、残り2分20秒、78-77でついに逆転。フランスがたまらずタイムアウト。八村選手が不在の中、渡邉選手の神がかったブロックが続きます。残り1分17秒、78-77。僅か1点リード。激闘はクライマックスへ。河村選手のフリースローで4点リードするも、残り10秒、ネットでも話題のな 相手のスリーに対してチェックがありましたが、何故かファールとなり4点プレーを献上してまさかの同点。残り10秒で勝負を決めたかったですが…80-80でオーバータイムへ。ここまで河村選手26P、ホーキンソン 16P。
延長に入っても満身創痍の中、最後までファイトしましたが、90-94で敗戦。最後の比江島選手のスリーも良かった。ホーキンソン選手は足がつっていました。繰り返しになりますが、完全アウェイ、厳しい笛の中本当によくやりました。歴史的一勝をこのような形で逃した悔しさは選手たちにとっても計り知れませんが、様々なことを学び、ファンの皆さまとともに歩んでいければと思います。
簡単ではありませんが、選手たち全員、本当よく頑張りました。ゆっくり休んで、切り替えてブラジル戦に臨んで欲しいです。ファンの皆さまも(私も)次に行きましょう!まだまだ終わっています。必ずやってくれると信じて応援してください!!