見出し画像

「CHANGE OR DIE」

「CHANGE OR DIE」──2011年元旦、ユニクロ創業者の柳井正氏が全社員に放った言葉である。それは、柳井氏の“大企業病”への危機感から発せられたものだったといいます。ご存知の通り、その後、ユニクロは成長を続けています。

業界が良くなってくる、組織がなまじか大きくなると、あたかもこのまま続くと錯覚したり、当たり前になる人が相対的に増えてくるものです。市場環境や外的要因に目が向きやすいですが、おかしくなるのはいつも内的要因によるものです。

魂は細部に宿りますし、小さいことを大事にしないと組織のカルチャーはどんどんルーズになります。先日、朝会でスタッフにも話しましたが、挨拶やコミュニケーションの質は初歩の初歩。責任の所在があやふやになったり、約束や期限を守る、投資をはじめ様々な判断の精度。接待交際、旅費などの経費にルーズになりやすくなるものです。このように大なり小なりの積み重ねが規模感は違いますが、大企業ぽい感じなんだろうと思います。ある種の利権ですね。

これは経営者、役員、役職者が肝に銘じて締めるしかない。偉くなったら、良い思いができるのではなく、責任が発生してしんどいものです。その責任と結果に対するリターンが報酬です。結果責任を負わず、権利だけ保有するのはナンセンス、続きません。

バスケ界が大企業病と言える規模ではないですし、病に深く侵されているわけではありませんが、忍び寄っていることを感じることがあります。じわじわくるので気付きにくいから病になるのです。予防のためにもこのあたりをうるさく言う人、背中を見せる人がいないと未来が心配なので経営・役職者メンバーと常に共有して進めていきたいと思っています。

良きカルチャーが崩れるのは早いですが、再構築にはとてつもなく時間とエネルギーがかかるものですから。

いいなと思ったら応援しよう!

島田慎二
お読みいただきありがとうございます。記事を良いと感じていただけたら、ツイッターなどで記事を紹介していただけると嬉しいです!