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Bリーグの理想とする夢のアリーナは、単なる箱物ではなく、地域に利益をもたらすものです

今日、B.プレミアクラブが26に決まりました。B.革新に向けて、努力したクラブ、関係者の皆さまには感謝しかありません。売上高、入場者数の達成はもちろん大変ですが、やはり難易度が高い、クラブの力だけではどうしようもないのは、アリーナでした。

秋田や豊橋の件でアリーナを箱物と揶揄される事がありましたが、沖縄、群馬、佐賀、千葉と夢のアリーナが誕生するにつれて、経済効果、社会的価値は明らかになりつつあることも事実です。可視化できる事、できない事ありますが、利益を生まない、維持費用さえも自治体が税金で補填しなくてはならない施設の印象が強すぎますが、アリーナはそんな前提を覆そうとしています。

資産として、初期投資は必要ですが、長期スパンで回収していく発想が必要なのです。アリーナについても税金の無駄遣い、箱物アレルギー感覚の方々がまだまだ日本には多いのが現実です。過去にそのような建設、運営であったところも多々あるので無理もありませんが、アリーナは全く発想が異なります。

投資は官であれ、民であれ必要ですが、地域に経済効果、社会的価値を提供しながら投資回収するだけでなく、地域に利益をもたらすのがアリーナです。日本では、地域に利益をもたらすためのリスクに対する免疫、長期的な視点が強くはありません。世の中にはまだまだ価値を伝えきれていないのは私たちも力不足ですが、クラブをホームタウンとしている多くの自治体は既にアリーナの価値を理解しつつあると思います。だからこそ、全国でこのムーブメントが起こっています。

Bリーグの地方創生の一助になりたいという強い想い、夢のアリーナの地域への貢献価値、そして、スポーツやエンターテイメントの素晴らしさを自治体だけでなく国民に広く理解してもらえるように結果で示しながら、啓蒙していく必要性を改めて強く感じています。Bリーグは、あくまでも夢のアリーナを使用する、地域を盛り上げるコンテンツに過ぎません。

2026年B.革新初年度26クラブのうち新設アリーナ14、改修アリーナ11となっています。改修アリーナのうち2030年までにおそらく半数以上が、新設アリーナ建設を計画しています。その他クラブで将来B.プレミアを目指すクラブ及び自治体で協議が進んでいる新設計画が少なくとも5つ以上はあります。2030年ころには、新設の夢のアリーナが25箇所程度、改修の夢のアリーナが7から9くらいは誕生しているでしょう。つまり現在の54クラブのうち34。これはミニマムなのでもっと増えると見込んでいます。

多くのクラブのアリーナ、観戦体験が劇的に変わり、地域の皆さまがワクワクして活気も変わる未来が訪れると思っています。しっかり、Bリーグのプレゼンスを上げて、競技面、ビジネス面の成長と社会への貢献に尽力してまいります。

最後に、今回のB.プレミアのライセンスにおいて、クラブ、関係者の皆さまの並々ならぬ努力はもちろんですが、リーグのスタッフ、事務局も手前味噌ですが本当によく頑張りました。このメンバーがいなければ26クラブまでたどり着くことはなかったと思います。素晴らしいチームでした。ありがとう。感謝。

左からマネージャーの古澤、北野、藺藤、妹尾、森本

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島田慎二
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