見出し画像

【朝礼 9/10】東証改革とB.革新の類似点からみる、成長を促す仕組みの重要性

少し遅れてしまいましたが、今週火曜日の朝礼で話したネタのご紹介になります。今回のテーマは、東証改革とB.革新のアプローチは似ている。経営改善を行い、成長せざるを得ない仕組みを創り出すことの重要性について語りました。

この1年くらいの株高傾向(昨今の値動きは激しいですが)もコロナの終焉、円安、NISAなど経済環境の影響はありますが、東証改革が下支えしているのではないかと思っています。Bリーグの盛り上がりも日本代表の活躍はもちろんですが、Bプレミアを目指す、Bワンを目指すために事業規模の拡大、マーケティングのレベルアップ、何よりもアリーナを何とかしなくてはならないため、クラブが努力していること。そして、M&Aが多発したことが大きいと考えています。

実際に、稼ぐ、集客する、アリーナを何とかするという努力の結果が見え始めた時に、日本代表の盛り上がりが追い風になったと捉えています。まさに、下支えしているのがB.革新であると言えます。目指すべきゴールを定め、改革により仕組みを変えて、目指すべき方向に進まざるを得なくなったことが、大きな原動力になったことは間違ありません。

東証ですが、以前は東証1部、2部、マザーズ、JASDACと市場区分が分かれていました。2018年頃から東証1部の上場企業が増えて、質や透明性の課題があり、市場の再編、改革が必要という判断になり構造を見直すプロジェクトが始まりました。2019年に計画発表、ステークホルダーとの協議を重ねて2022年4月にスタートしています。

プライム市場、スタンダード市場、グロース市場に分かれております。プライム市場は、国内外の機関投資家、高い流動性とガバナンスを求め、流動株式時価総額が100億円以上、株主800人以上などを求めています。

スタンダード市場は、一般投資家、中規模の安定した企業であり、比較的安定していて将来的にプライム市場を目指す企業が参入しています。グロース市場は、ガバナンス、情報開示レベルは前述した2つの市場よりは緩く、リスクもありますが、スタートアップなどで大きく飛躍する可能性のある企業が含まれます。

これだけみても、B.革新のB.プレミア、B.ワン、B.ネクストとの関係と似ていますよね。B.プレミアは、グローバル、世界と伍するリーグ。売上12億、入場者数4000人、夢のアリーナを求める。B.ワンは、地域対地域の対決色を強める全国リーグ。B.ネクストは、発展途上のクラブがひしめく育成リーグ。

東証改革は、長期的な成長を促すために、PBR1倍割れ(企業価値が純資産を下回る)に対する厳しい処置も講じています。こうなると、企業経営者の緊張感は高まりますよね。プレッシャーもありますが、これが成長のエンジンだと思います。

B.革新においても、売上高12億、入場者数4000人を下回ると高額なペナルティがあります。数年続けると降格です。上がることも大変ですが、残り続けるために良質な経営を続けなくてはなりません。こちらも同様に成長のエンジンになると思っています。

リーグとして、経営効率を上げるために、経営努力と人的資源に投資することを求めています。今後は、オーナーの依存度を落として、クラブ自体の本質的な企業価値を高めていくことになります。改革の成果が現れ始めていますが、アリーナと中長期的に成長していかざるを得ない市場を作っていることをあらためてリーグスタッフの皆さんに知ってもらいたい。東証改革とほぼ同じタイミングで起草、実行し、似たもの同士ということをネタとして使ってください笑 と締めています。

日本の株式市場も東証改革により株高傾向に長期的に向かうと思っています。BリーグもB.革新で株価で言えば高値圏で推移させていければと思います。

お読みいただきありがとうございます。記事を良いと感じていただけたら、ツイッターなどで記事を紹介していただけると嬉しいです!