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◆春に行きたい山◆(2021/03/16)

低山では雪解けとともに花開き、高山はまだまだ残雪での雪山が楽しめる、この季節。 もしかしたら一年の間で一番幅広い登山スタイルが楽しめる時期かもしれません。 そんな春に「行こうかなぁ-」と個人的に考えている山を取り上げてみました。

<INDEX>
1. 薩埵(さった)峠(静岡県静岡市)
2. 鎌倉アルプス (神奈川県鎌倉市)
3. 滝子山(山梨県)
4. 花の里・乙津(奥多摩)
5. 那須岳(茶臼岳)
6. 涸沢カール(上高地)

 

※詳細は以下の各記事タイトルのリンク先をご覧ください。

1.薩埵(さった)峠(静岡県静岡市)
江戸時代は東海道でも屈指の絶景と難所のひとつであったようです。
JR東海道本線「興津」駅と「由比」駅の中間にあり、どちらからもハイキングがてらにちょうどよい距離感であると思われます。
峠からは、国道1号線と東名高速道そして東海道本線が密着し、しかも陸地から海上に突き出るように並走している面白いポイントも眺めることができます。 個人的にはココが一番のポイント。
3月中旬頃にサクラエビ漁が解禁になりますので、由比漁港では美味しい桜エビ料理が堪能できるのも楽しみ。
[参照サイト]
ハローナビしずおか
静岡市(公式サイト) ※ハイキングマップあり。
近年はサクラエビが不漁らしいので、ちょっと心配。

2.鎌倉アルプス(神奈川県鎌倉市)
鎌倉は南の海岸以外は三方をぐるっと山に囲まれていて、その山の中をハイキングできるコースがいくつか設定されています。
代表的なコースが「天園ハイキングコース」でしょうか。 JR北鎌倉駅から建長寺を通って(拝観料が必要)、鎌倉北方後背の尾根を西から東へ横断します。 行き先は、天園。天園は広い草地になっているのでゆっくりと昼食を楽しめますが、すぐ隣がゴルフ場なのが少々興ざめ。
現在、天園とそこから南へ下る瑞泉寺へ至るルートは通行止めとなっているそうなので、天園からまた来た道を少し戻り、鎌倉宮へと下る道が一番いいでしょうか。
平年ですと4月4日・5日(年により日付の前後あり)は稲村ヶ崎の海岸からダイヤモンド富士が見ることができるのでこのタイミングに合わせたい。 時期的に生シラスが取れるので、生シラス丼で最後は締めたいです。 
[参照サイト]
鎌倉観光公式ガイド
国土交通省関東地方整備局

3.滝子山(山梨県)
「山と高原地図」には登山道としての記載がありません(国土地理院の地形図には記載あり)が、寂ショウ尾根登山道の途中は岩場で、コイワカガミの群生地があります。 平年ですとGW頃からが咲き始めでしょうか。 たぶんコレが一番の見所。
山頂は非常に狭いので長居はむずかしいですが、眺望もさほどではなかった印象。 コース取りを選べば、爽やかな滝にも出会えます。 寂ショウ尾根も含めて登山道はすこし荒れている箇所もあるため要注意でしょうか。
JR「笹子」駅の近くにある、みどりや「笹子餅」は好物のひとつです。
[参照サイト]
ヤマケイオンライン
大月市観光協会

4.花の里・乙津(奥多摩)
山ではありませんが、山里のトレッキングでしょうか。
龍珠院のしだれ桜などが有名ですが、それ以外にも周辺は春になれば、桜、ツツジや菜の花など様々な花に囲まれた、まるで日本昔話にでも出てきそうな花の里になります。
春の柔らかな日差しのもとでぶらぶらと散策したいです。 散策のお伴は、龍珠院の近くにあるお店のおやきです。 行儀が悪いかもしれませんが、片手で持って食べ歩きしてもいいんじゃないかなぁ。
JR武蔵五日市駅から秋川渓谷をすこし奥に入った目立たない場所です。 桜を楽しめる山がなかなかないので、たまには山歩きじゃなくて里歩きも面白いかな。
[参照サイト]
乙津花の里(じゃらん)
秋川渓谷 ※パンフレットあり。

5.那須岳(茶臼岳)
那須連峰の奥には、歩いてではないと行けない温泉「三斗小屋温泉」があります。 山小屋(温泉宿?)は2軒あります(煙草屋旅館さん、大黒屋さん)が、平年ですと4月中旬から下旬の頃に営業開始のようです(事前要確認ですね)。
この時期にはロープウェイはすでに稼働しているので、ちょっと楽をして上まで行けば、そこから30分ほどで茶臼岳。 その先の三斗小屋温泉へ行くには、アイゼン(前爪付の12本爪)とダブルストックが必要になりますね。 
どちらの温泉も良いのですが、個人的には、煙草屋旅館さんの露天風呂が好みです。 夜になれば、明かりのない真っ暗闇の中(なので、露天風呂へ行くまでがちょっと危ない)で、星空を見上げながら周囲の目も気にならずに放心したようにお湯に浸かっていられます。
[参照サイト]
ヤマケイオンライン
那須町観光ガイド

6.涸沢カール
日本の山岳リゾートの王者とでもいうべきでしょうか。 「上高地」は平年ですと4月中旬のGW前に入り口となる釜トンネルが開通となり自動車で入れるようになります(たぶん一般車両は通行規制)。
河童橋を中心とするリゾート地の上高地はすでに春。 冬の装備はなくても散策で新緑やニリンソウなどの花が楽しめます。 
ただし、奥の涸沢・穂高の方へ進むと、そこはまだまだ雪山の世界です。 横尾大橋を越えて涸沢へ向かうには、ダブルストックとアイゼン(前爪付の12本爪)が少なくとも必要。 ※奥穂高岳・北穂高岳への登山にはピッケルが必要になりますが。
ベテランの登山者さんであれば奥穂高岳か北穂高岳にも登りますが、涸沢カールに宿泊するだけでも十分な価値があると思います。 翌朝、晴れていれば、穂高連峰のモルゲンロートを堪能することができるでしょう(防寒対策は必要ですが)。 上高地のハイキングと合わせて十分楽しめるのではないでしょうか。
[参照サイト] 
上高地(公式サイト)
ブログ「フォトる?」(はてなブログ)
 ※投稿された記事は涸沢までの残雪の様子がよく分かります。 残雪状況等はその年により異なりますので要注意でしょうか。

 

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(6) 登山道等の状況については、適宜、現地の観光協会、ビジターセンターや山小屋などの各関係機関にあらかじめご確認くださいますようお願いいたします。
(7) 自治体によっては、条例により登山届の提出が義務づけられている場合がありますので、現地の警察署などにご確認ください。

(2021/03/16 10zan)

 

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