
フジテレビは赤字でも大丈夫?フジサンケイグループの収益戦略
フジサンケイグループの全貌とその収益構造
フジサンケイグループは、日本最大級のメディア・コングロマリットであり、新聞・テレビ・ラジオ・出版・広告・映画・不動産など、幅広い分野にまたがる企業群を擁しています。その中核となるのはフジ・メディア・ホールディングス(FMH)ですが、その下にはさまざまな関連企業が存在し、多岐にわたる事業を展開しています。
フジサンケイグループの収益構造
都市開発・観光事業の収益
フジサンケイグループの利益の大半を占めるのが、都市開発や観光事業です。
サンケイビル(不動産開発)
売上高:793億円
営業利益:182億円
営業利益率:22.9%
グランビスタ ホテル&リゾート(観光事業)
売上高:305億円
営業利益:21億円
営業利益率:6.9%
このように、不動産や観光事業は安定した収益を生み出しており、フジサンケイグループの経営基盤を支えています。
メディア・コンテンツ事業の収益
フジサンケイグループのメディア部門では、フジテレビが最も大きな売上を誇りますが、利益率は比較的低いのが特徴です。
フジテレビジョン(CX)
売上高:2,382億円
営業利益:54億円
営業利益率:2.3%
BSフジ
売上高:162億円
営業利益:31億円
営業利益率:19.5%
ニッポン放送
売上高:164億円
営業利益:6.4億円
営業利益率:3.9%
ポニーキャニオン
売上高:379億円
営業利益:15億円
営業利益率:4.0%
フジパシフィックミュージック
売上高:124億円
営業利益:12億円
営業利益率:10.0%
メディア事業の特徴として、フジテレビの売上はグループ内で最も大きいものの、営業利益率は低いため、グループ全体の利益構造にはそれほど大きな影響を与えていません。
フジサンケイグループは、「メディア × 不動産」の複合事業モデルにより、安定した収益基盤を築いています。メディア事業は視聴率や広告収入の影響を受けやすい一方、不動産や観光事業が堅調に推移しているため、グループ全体としての経営は安定しています。
なのでフジテレビジョン当面赤字になってもグループ全体では問題ないと思われます。
いいなと思ったら応援しよう!
