修羅場 with AIから未来都市東京までのビジョン
新春恒例の安宅 和人氏をゲストに楽しい?話題が繰り広げられました。
AIの進化と知的生産の変化
論文作成の自動化
AIが議論を横で聴いて、研究者同士の対話を基に瞬時に論文を生成するような時代が到来。
課題発見の重要性
人間は「何が欲しいか」を見極める。
“課題発見”や美意識などに価値が移行し、具体的な解決方法(How)はAIが担うようになる。
教育と「修羅場 with AI」
若い世代への教育
中高生などの重要な6年間を、AIに任せられる反復学習などに浪費するのではなく、デジタル経験の時代にはリアルな体験や創造的活動が重要になる。
「修羅場 with AI」というワークショップ
小中学生に、AIとパソコンを渡して、短期間で映像編集やプロモーションビデオを作らせるなど修羅場を疑似体験させ、彼らの創造性を刺激する取り組みを紹介。
2060年の東京の未来像
気候変動と水没リスク
2060年にかけて、東京江東区、特に江戸文化の中心地だった低地帯が水没するリスクがある。ここは日本のGDPを生み出す場所。
インフラ整備か、水没容認か
堤防や地下道など大規模インフラを整備して守る道と、水没を受け入れて別の都市機能を構築する道との“分岐点”が議論される。
プラントファクトリー・風の谷構想
風速60m超の台風が常態化する未来では、建物内(空ビルなど)でのプラントファクトリーによって建物内のCO2も上げて、効率いい食糧生産が一案として挙げられる。
AIと安全保障問題
自律型兵器の実際の運用
致死性自律兵器(LAWs)の運用において、ヒューマンインザループ(人間が逐一判断)」とされたら安全としていても、実質的にはAIが自動的にターゲットを選んで、人間がスイッチを押してしまう構図が生まれつつある。
ターミネーターより厄介な世界
AI兵器が広範囲にばらまかれる現状は、映画のような「人間VS.完全機械」ではなく、“人間が混在した状態”でAIを武器として使うため、より複雑かつ恐ろしい世界になりうる。