自治会加入率低下の真因はスマホ?
近年、自治会加入率の低下が問題視されています。特に若者の参加が減少している背景には、スマートフォンの普及が大きく関わっていると考えられます。総務省の調査によれば、20代の若者は平日に平均約3.5時間、休日にはそれ以上の時間をスマホに費やしています。この傾向が自治会活動への参加を阻害している要因の一つと考えてもいいのではないでしょうか。
スマホ利用の増加は、若者が現実世界での体験を「時間の無駄」と感じさせる要因にもなっています。スマホを通じて次々と新しいコンテンツを消費する生活に慣れているため、自治会活動のような実際の体験が非効率に思えるのです。
実際に自治会に参加してみれば、その価値や意義を理解することができます。しかし、参加が面倒だと感じてしまうと、その価値を見出す機会も失われてしまいます。さらに、親と同居する若者は、親が回覧板を回し、自治会活動にも親が参加するため、自ら体験する機会が少ないのも一因です。
SNSや動画共有プラットフォーム(X、YouTube、Instagram、LINEなど)はすべてソフトウェアで動いており、人間との直接的な接触が減少しています。これらのサービスの背後には、資本主義社会の中で人々の欲望を満たす企業が存在し、今後も若者の時間を奪い続けるでしょう。やがて、彼らが年を取る頃には、社会全体がバーチャルな世界で活動することになるかもしれません。
こうした未来を見据えると、バーチャル空間に自治会を設けるというアイデアも考えられます。デジタルネイティブである若者たちが参加しやすい形態にすることで、自治会の役割や重要性を再認識させることができるかもしれません。半分冗談ですが。
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