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歴史が教える「憧れと模倣」の力:次に大衆化するものは?

人間の社会は、常に「憧れ」と「模倣」によって進化してきました。最近、昔住んでいた場所のお墓を現在住む地域に移す作業を通じて、歴史に思いを馳せる機会がありました。例えば、墓石の中に骨壺を入れるという風習は、江戸時代には武士や貴族の特権でした。それに憧れた民衆が、土葬から墓石に骨を収める形へと文化を変えていったのです。

このように、特権階級が楽しんでいたものが、時代とともに大衆に広がる現象は他にもあります。かつて貴族や富裕層だけが乗っていた馬車が、自動車の登場と量産化によって庶民に普及したことが良い例です。また、かつては一部の人だけの楽しみだった新婚旅行や海外旅行も、今では一般的な体験となっています。

技術の進歩や経済の発展は、この「憧れ」の大衆化を加速させます。最近では、プライベートジェットや月旅行が話題になっていますが、これらもいずれ一般の人々が楽しめるものになる可能性があります。遠い未来ではなく、数十年のうちにこれらが標準化する日が来るかもしれません。

人間が「憧れ」を追い求める背景には、単に生活を豊かにしたいという欲求だけではなく、「特別な体験」をしたいという心理もあります。興味深いのは、その結果として新しい文化や価値観が生まれる点です。単なる模倣ではなく、そこからさらに新しい可能性を生み出していくのが人間の本質と言えるでしょう。

では、「次に大衆化するもの」は何でしょうか?それを考えること自体、未来への楽しみを感じさせてくれます。私たちが憧れるものは、いずれ次世代の「当たり前」になるかもしれません。


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