御影石の色
お墓には黒い御影石が値段が高く、密度も高く雨に強いと言われています。では黒い御影石と白い御影石では何が違うのでしょうか。
一般的に密度が高い理由は、含まれる鉱物の種類に関係しています。御影石は主に石英、長石、雲母などの鉱物から成り立っており、これらの鉱物の種類や比率が石の色や密度に影響を与えます。
黒い御影石には、より密度の高い鉱物が多く含まれていることがよくあります。たとえば、黒い御影石には、鉄やマグネシウムを多く含む鉱物(例えば輝石や角閃石)が多く含まれ、これらの鉱物は密度が高いため、全体的な密度が上がります。
一方、白やピンク色の御影石は、密度が低い長石や石英が多く含まれているため、全体的な密度は黒い御影石よりも低い傾向にあります。
ちなみに縄文時代に矢じりやナイフなどに使われた黒曜石は火山の噴火により急速に冷えたマグマから形成されます。急冷により結晶化が起こらず、ガラス質の岩石となります。非常に滑らかで、鋭く割れる性質があります。
御影石は、地下深くでマグマがゆっくりと冷えて固まることで形成されます。この過程で結晶が発達し、粗粒の岩石となります。非常に堅牢で耐久性が高いため、建築資材としてよく使われます。