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オードリー・タンが成功させた「ジョイン・システム」とは?
台湾で注目を集める「ジョイン・システム」(vTaiwan)は、市民の意見を政策に反映させる画期的なインターネットプラットフォームです。この仕組みは、若者からシニアまで幅広い市民がオンライン掲示板で自由に意見を投稿し、それが政策形成に影響を与えるという、デジタル民主主義の先進事例として知られています。
台湾国籍を持つ市民は誰でもジョイン・システムに参加可能です。投稿された意見に対して60日以内に意見交換が行われ、賛同者が5000人を超えた提案については、行政の担当者が対応します。優れた提案は最終的に内閣や国会に提出され、法案化を目指します。例えば、同性婚の合法化、プラスチックストローの禁止、ライドシェアの合法化などが政策として確立されました。
2023年までに17,000件の提案が寄せられ、そのうち322件が5,000以上の賛同を獲得。159件が実際に政策として採択されています。
意見のやり取りはオープンで可視化されており、不正や偏りを防いでいます。そしてデータ分析やAIを使って膨大な意見を効率的に整理し、争点や合意点を明確化しています。政府が一方的に決めるのではなく、市民が提案から政策形成まで関与する仕組みです。
このシステムにより、台湾では市民の声が直接政策に反映され、民主主義の質が向上しました。透明性と参加性の高いプロセスが市民の信頼を高め、社会全体の課題解決に大きく貢献しています。
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