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矢板川崎城

矢板にある川崎城は、鎌倉時代の武将、塩谷朝業によって築かれた城です。朝業は鎌倉幕府の第3代将軍、源実朝に仕え、二人は主従関係を超えた深い絆を持っていました。特に、和歌を通じた交流が有名です。

ある時、朝業が風邪で休んでいると、実朝は心配して梅の枝と和歌を送りました。これに対し、朝業は「うれしさも匂ひも袖にあまりけり わがためおれる梅のはつ花」と返歌を送り、将軍からの心遣いに感謝の意を表しました。このやり取りから、二人の間にはただの主従関係以上の、互いを尊重し合う深い関係があったことが伺えます。


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