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SNSで正義を語る人の心理

SNSでは、自分の正義を主張し、他者を批判する人が多く見られます。その背景には、「自分の方が正しい」「他者より優れている」という意識があるのかもしれません。自分を過大評価しないと、優位に立てないため、正義を主張し続けているようにも見えます。

しかし、本当に賢い人は、自分より優れた人が世の中には無数にいることを理解しており、安易に批判することはありません。むしろ、他者の意見を尊重し、違いを受け入れる姿勢を持つことが多いでしょう。彼らは、自分の考えが絶対ではなく、視点を広げることの重要性を知っています。

この違いは、知識量だけでなく、経験や成熟度の差にも関係しているのかもしれません。「愚か者は自分を過大評価し、賢者は過小評価する」という言葉が示すように、自信過剰な人ほど自己の正義を振りかざしがちです。一方で、賢者は自らの限界を理解し、学び続ける姿勢を持っています。

建設的な議論であれば、賢者も参加します。しかし、SNSでは誹謗中傷が横行し、感情的な対立が生まれやすいのが現状です。議論の目的が「相手を論破し、自分の正当性を主張すること」になっており、これでは意味のある対話は成立しません。

この現象はSNSだけでなく、フジテレビの会見でも、正義ばかり主張する記者が見られました。入念な取材に裏付けられた主張ではなく、SNSのような正義感を繰り返し主張する人を見て、「SNSの現象が広がっている」と思いました。

今やSNSは、誰もが発信できる便利なツールとなりましたが、大衆化しすぎたことで品位が下がり、質の高い対話が難しくなっていると感じます。こういった思想を持つ人が増え、やがて我々の社会に広がっていくとなると恐ろしく感じます。

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