将来の夢〜サッカー選手〜セカンドキャリアも見据えて
とある日、私は夕方のニュースで元Jリーガーが営んでいるラーメン屋さんの特集をカイと見ていた。
ふと思い立って、「将来の夢はサッカー選手だとして、引退後のセカンドキャリアはどうする?皆、意外とここで人生の明暗が分かれるんだよ。現役時代にセカンドキャリアを真剣に考える人はそうそういないし、そういう教育も受けてないから」とカイに言うと、「だったら、カイは引退後はサッカーの放デイやる!」と即答した。
私は、「ああ、サッカーの放デイに通っていた事は彼の人生の身になっていたんだなぁ」という思いが溢れてきて、嬉しくなった。
また、サッカーの放デイをやるという選択肢がすぐ出てきたのは、そこが彼にとって心地よい場所だったからであろう。それを提供できていたという事実も嬉しかった。
君は、たった9歳でそこまで考える事ができるんだね。
母に不安は全くないよ。ならば、君のやりたい事を全力で応援しよう。
君はきっと、その場その場で考え判断し、時と場合にあった選択肢を選べるだろう。私はそう確信できたので、全力でカイのサッカーを応援する事を決め、サッカーに関する事は何でも、全て、チャレンジさせようと思った。
サッカー関連の職種で一生食べていけるように。経済的自立が最終目標だ。
さて、小3ともなれば周囲は塾に通う子が増えてきている。
学童代りの意味もあり、私も上の子達の時はそれぞれ小4、小3から塾に通わせた。
でも、カイは自分に必要ないと判断した事は絶対にやらない。
テコでも動かない事は分かっている。
一方で自分に必要だと判断した事は、毎日必ずやる。英語のアプリは一日も欠かさず数ヶ月続いている。
カイが英語を勉強しようと決めた理由が面白い。
英語の授業を拒否したカイに支援級の担任の先生が、「カイさんはサッカー選手になるんでしょ?サッカー選手は世界中のチームで戦うんだから、世界の共通語の英語はできたほうがいいと思うけどなぁ」と話してくれ、その言葉はカイの心を動かしたようだ。先生、グッジョブ!!!!
かつて、保育園では確か2歳児クラスから週一で英語のクラスがあり、1年生になったら英語の学童や英語スクールに通わせたが、英語ができない、英語が怖いという感情が大きくなってしまい、トラウマになっていたようだった。先生はそのトラウマまではねのけてくれた(笑)。
カイは自分に必要だと感じたらやる子だ。勉強が必要だと感じるまで待つ事にしよう。そして、その時が来たら全力でサポートする。
来なかったら? その時はその時だ。
きっと他の何かが、学習面の不足を補ってくれるだろう。
だからそのためにも、色々経験させ体験させたい。
そうすれば、足りない面を補完するだけの何かが蓄積されるているのではないか。他の何かがカイの味方になってくれるのではないか。
今は全身全霊でサッカーの事を考えよう。
この子はきっと大丈夫だ。
万一、私が今後迷いが生じた時のためにも今の気持ちを残しておこう。