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2023/1/22 ダボス会議

世界ではいろいろな会議が開催される。時折ニュースで聞いても、それがどんなふうなのか、よくわからない。だれが行くのか、何が決まるのか。

先週のスイスではダボス会議なるものが開催されていたようだ。
ほんのすこしだけ深ぼってみた。
知りたいことは2つ。①先週のダボスでは何が起こったのか?②そこでの議論はどんな意味を持つのか?

ダボス会議2023

【ダボス会議】
スイス東部のダボスで開催される世界経済フォーラムのこと。世界各国から首脳や経営者、専門家が集い議論を交わす。

ダボス会議、16日から開催 世界の分断と協力を議論: 日本経済新聞 (nikkei.com)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR10BTM0Q3A110C2000000/

3年ぶりに対面で行われた本会議のテーマは、
「分断する世界での協力」。

①先週のダボスでは何が起こったのか?

かなり一部だが、発言をいくつか拾ってみた。

主な発言
中国副首相「成長率は正常の水準にもどる」
IMF専務理事「世界経済は一時ほど悪くない」「世界経済成長率予測の2.7%を引上げ予定」
IMF副専務理事「自国生産へのこだわりは長期的な高インフレをもたらす」
WTO事務局長「過度なフレンドショアリングは分断に拍車」
IBM CEO「サプライチェーンの再構築は新たな国際連携を生み出すきっかけにもなる」
インド バーティ・エンタープライゼズ会長「インドは対立に起因する脱中国から利益を得る」

【フレンドオフショアリング】
生産や調達先を中国から友好国へ移すこと。中国情勢に警戒感を強める米国が提唱

[社説]世界の難路映すダボス会議: 日本経済新聞 (nikkei.com)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK210LJ0R20C23A1000000/
グローバル企業、世界分断の先探る ダボス会議閉幕: 日本経済新聞 (nikkei.com)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR19BGD0Z10C23A1000000/

これらのトピックに注意をはらいながらニュースを追っていけば、また面白いかも。個人的に気になるのは、再構築されるサプライチェーンが生み出すかもしれない新たな国際連携かな。


②そこでの議論はどんな意味を持つのか?

WEFの言うところによれば、ダボス会議の持つ意味はこんなふうである。

新しいタイプの機関。適応性、起業家精神、そして、変革のプラットフォームとなるのに必要な信頼を持っている。

https://www.mckinsey.com/featured-insights/mckinsey-explainers/what-is-davos

マッキンゼーからの参加者はこんなふうに言っている。

ダボス会議の意義は、多様な背景をもつ人々との関わり。新しい世界秩序についての議論はたくさん交わされるが、そこにいて、アイディアを交換するだけで深いつながりを得られる

https://www.mckinsey.com/featured-insights/mckinsey-explainers/what-is-davos

世界各国で経済に精通している人たちが集まって、意見交換をする場ということだ。なにかが宣言されたり、ルールがつくられるというわけではない。お互いの方向性をシェアして議論するということだろう。それが各国に持ち帰られて、一定の影響力を持って拡散されていく。各人の発言がキャッチされ、ニュースになっている。
初代デジタル監、石倉洋子さんのVoicyによれば、番組にコメンテーターとして呼ばれたりすることもあるようだ。
起業家からしたら、人脈を広げるビジネスチャンスにもなるのかもしれない。


総括

以上、超簡単なダボス会議概要。
また、このダボス会議には、日銀の黒田総裁も出席しており、自身の任期についてふりかえる発言があったようだ。長期金利の利上げ幅上限引き上げについて。デフレ対応について。

というわけで、次回は、この10年の日銀の政策を扱います。無知なので、浅く、ね。


明日からまた一週間!寒そうなので、あったかくして過ごしましょう。

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