源実朝が和歌に込めた想いとは
こんにちは。テンミニッツTV編集部です。
いよいよ最終回目前のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。
本作も濃すぎるキャラクターたちと救いのない(笑)ストーリー展開に、とても楽しませてもらいました。
特に印象的だったのが源実朝。涙なしには見られません。
北条泰時との関係、正室・千世との夫婦を超えた絆、真っすぐであるが故に迎えてしまった悲劇的な最後などなど。
要所要所に挿入される実朝の和歌がこれまた涙を誘うのですが……。
講義紹介
そこで今回ご紹介する講義はこちら!
『鎌倉殿の13人』で時代考証を担当されている、坂井孝一先生の
『源氏将軍断絶と承久の乱(6)源実朝の政と和歌』です。
講義の見どころ
本講義では源実朝がなぜ和歌を詠んだのか、坂井先生がその深い意味について教えてくださいます。
当時、幕府のトップとして、朝廷と交流・交渉を行なううえで、和歌を詠めることは必須のことでした。
しかも、
「和歌は、神仏を喜ばせる大和言葉であり、そのことによって天下泰平というものをつくりだそうという『政(まつりごと)のツール』だった」
と先生はおっしゃいます。
だからこそ、兵乱や天変地異が続いた時期に、源実朝は歌を詠み、朝廷へメッセージを届けたのだというのです。
劇中ではあまり描かれていませんが、実朝は一時ではあるものの幕府政治に安定をもたらしたそう。
源実朝の実像に迫る本講義。お楽しみください!